トランプ氏「たたき上げの資産家」は偽り、脱税の疑い-NYT

更新日時
  • NY州当局は報道内容の調査開始-ホワイトハウスはNYTを批判
  • トランプ氏らに父親から470億円相当が譲渡されたとNYTが報道

トランプ大統領

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は2日、ドナルド・トランプ氏とその家族が過去に、数億ドルもの脱税といった「あからさまな詐欺の事例」を通じて不動産帝国を築いたと報じた。ニューヨーク州当局は同紙の報道内容について調査を開始した。

  同紙は、トランプ氏の父親フレッド氏の納税申告書を含む10万点もの文書を基に、トランプ氏とその兄弟が現在の価値で4億1300万ドル(約470億円)相当の資産を父親の不動産事業から譲り受けたなどと伝え、自身を「たたき上げの資産家」とする同氏の主張は偽りだとしている。フレッド氏はニューヨーク市のクイーンズ、ブルックリン両地区を拠点に不動産開発事業で成功を収めた人物だった。

  ニューヨーク州税務・財務局のジェームズ・ガザレ報道官は「当局はNYTの記事の内容を精査し、あらゆる適切な調査方法を探っている」と説明した。

  同紙によれば、父親のフレッド氏はトランプ氏が以前に表明していたよりもずっと多くの資産を息子に譲渡するとともに、財務状況が厳しい折には息子の事業を支えていた。さらに、トランプ氏一族は税金を最小限に抑えるためさまざまな仕組みを活用し、一部は違法の疑いがあると同紙は報じている。

  トランプ大統領の弁護士の1人、チャールズ・ハーダー氏は発表文で、「NYTが伝えた詐欺や脱税は100パーセント誤りだ。いかなる人物による詐欺も脱税もない。NYTがその誤報の根拠としたという事実は極めて不正確だ」と論評した。

  ホワイトハウスのサンダース報道官は2日夜の声明で、「フレッド・トランプ氏は約20年前に死去しており、業績悪化のニューヨーク・タイムズがトランプ氏一族に対しこうした偽りの攻撃を仕掛けるのを目にするのは残念だ」とコメント。「内国歳入庁(IRS)は何十年も前に一連の取引を審査し承認していた」と指摘した。

  ニューヨーク州当局の調査開始はCNBCが先に報じていた。

New York Times: 11 Takeaways From the Paper’s Trump Investigation

原題:New York Tax Department Probes Trump Taxes From Decades Ago (2)(抜粋)

(報道の詳細とホワイトハウスのコメントを追加して更新します.)
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