エラリアン氏:米国株から新興市場へ、投資資金振り分けは慎重に

  • UBSやモルガンスタンレーなど、新興市場への注目が相次いでいた
  • 原油とドル高、世界成長鈍化は一部新興国に「破壊的」-エラリアン

米国株から新興市場に投資資金を移すのは早過ぎるかもしれない。アリアンツの主任経済顧問を務め、ブルームバーグにコラムを寄稿するモハメド・エラリアン氏がこうした見方を示した。

 モハメド・エラリアン氏

Bloomberg

  新興国を巡っては、UBSグループからモルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントに至るファンドマネジャーやストラテジストから、その可能性に注目する声が高まっている。S&P500種株価指数の今年1-9月上昇率は、iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETFを20ポイント上回っていることから、このトレンドがそろそろ逆転する時期だと見る向きもいる。

  だがエラリアン氏はマクロ経済的な背景が新興国にとって有利ではないと指摘。ツイッターで「投資家は慎重になるべきだ」と呼び掛け、「原油高とドル高、世界的な流動性タイト化、世界経済の成長鈍化が同時に進行する場合、一部の新興国経済にとっては破壊的な組み合わせになり得ることを歴史は示唆している」と論じた。

  ブラックフライアーズ・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、アナスタシア・レワショワ氏も新興市場の大きな上昇に懐疑的で、米金利見通しやドル、欧州や中東アフリカ、ブラジルの政治的な緊張を理由に挙げた。

  新興市場について「私も慎重派だ」とし、「上値余地は限定的と思われる」と語った。

原題:El-Erian Warns on Rotation Into Emerging Markets Amid S&P Rally(抜粋)

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