きょうの国内市況(10月2日):株式、債券、為替市場

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●日本株3日続伸、米ISM統計堅調と為替安定-南シナ海や過熱感重し

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  東京株式相場は3営業日続伸。米国製造業統計の堅調に加え、為替の安定から景気や企業業績の先行きが楽観視された。国際原油市況が4年ぶり高値を付け、石油や鉱業、商社など資源株が上昇。輸送用機器やゴム製品など輸出株、日本人のノーベル賞受賞を材料に小野薬品工業など医薬品株も高い。

  半面、米国と中国艦船が急接近するなど南シナ海での地政学リスクに警戒が広がり、朝方の買い一巡後は失速。投資家の短期売買コストである25日移動平均線からの上方乖離(かいり)率が目先過熱を示す5%を一時超えたことも上値を抑えた。

  TOPIXの終値は前日比6.07ポイント(0.3%)高の1824.03と2月2日以来、8カ月ぶりの高値。日経平均株価は24円86銭(0.1%)高の2万4270円62銭と、連日でバブル経済崩壊後の高値となる1991年11月以来の水準を更新した。

  大和証券の細井秀司シニアストラテジストは、「日銀短観のドル・円想定レートである1ドル=107円に対し、7-9月の平均は111円を超えており、企業業績の上方修正期待値はかなり高い」と指摘。短期過熱感はあるが、「この水準で商いをしたことがある海外投資家は多くない。日経平均のPER13倍台は米S&P500種の17倍台弱と比較しても割安で、この差を縮める動きが続きそう」とみていた。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、鉱業、ゴム製品、非鉄金属、医薬品、輸送用機器、卸売、精密機器などが23業種が上昇。下落は不動産、情報・通信、空運、ガラス・土石製品、建設など10業種。

  売買代金上位では、京都大学の本庶佑特別教授のノーベル医学生理学賞受賞で、がん免疫治療薬「オプジーボ」への再評価機運が高まった小野薬品工業が高い。4-9月の入園者数が過去最高のオリエンタルランド、米電気自動車向け電池工場の拡大をジェフリーズ証券が評価し、強気判断を継続したパナソニックも買われた。半面、通期利益計画を下方修正したしまむら、SMBC日興証券が通期営業利益予想と目標株価を下げたZOZOのほか、東海カーボンや昭和電工など黒鉛電極関連も安い。

  東証1部の売買高は14億7398万株、売買代金は3兆653億円。値上がり銘柄数は1061、値下がりは957。

●債券先物が上昇、円高でリスク回避圧力強まる-10年債入札は無難通過

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  債券市場では先物相場が上昇。イタリアの予算案を巡る懸念がくすぶる中、主要通貨に対して円が全面高の展開となったことから、リスク回避に伴う買い圧力が強まった。この日に実施された10年利付国債入札が無難な結果となったことも相場の支えとなった。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比1銭安の150円07銭で取引を開始。いったん150円06銭まで下落した後はプラスに転じた。午後の取引では対ユーロ主導にクロス・円(ドル以外の通貨と円の取引)で円高基調が強まると上げ幅を拡大し、一時は150円15銭まで上昇。結局は6銭高の150円14銭で引けた。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「ユーロ・円相場などクロス・円がずるずると下げ、ドル・円相場も1ドル=114円で目先の高値を付けた感がある。久々のリスクオフで、円債もショートをいったん買い戻したくなる展開になった」と指摘。「引き続き海外市場での為替動向が気になる」とし、円債は海外勢などショート筋中心に買われた感があると言う。

  現物債市場で10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.125%で午後にようやく寄り付き、その後も同水準で推移した。

  財務省はこの日に実施した10年債入札の結果は、最低落札価格が99円58銭と、ブルームバーグがまとめた市場の予想中央値99円56銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.21倍と、前回の4.55倍から低下。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回と同水準だった。

●ドル・円小幅安、114円台重く調整圧力-米雇用統計控え下値も限定

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が小幅下落。世界的な株高や米金利上昇を背景としたドル高・円安の流れが一服。1ドル=114円台で上値の重さが意識される中、日本株とともに売りがやや優勢となった。

  ドル・円は午後3時12分現在、前日比0.1%安の113円82銭。前日の海外市場では昨年11月以来の高値となる一時114円06銭を付けた後、113円90円台を中心に一進一退の動き。この日は朝方付けた114円02銭を高値に113円80銭まで弱含んだ。

  外為どっとコム総研の神田卓也調査部長は、ドル・円について、「114円台は昨年5月ぐらいから何度も上値を阻まれた上値抵抗ゾーンなので戻り売りが出やすい」と指摘し、「まだまだ上値を伸していく展開ではあると思うが、いったんスピード調整的な展開に入る局面ではないか」と述べた。一方、週末には米雇用統計の発表があるため、「それほど一気に大きく下落する展開にもなりにくい」と語った。

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