KKRクラビス氏:米中貿易戦争の勝者は東南アジア-投資拡大へ

  • サプライチェーンが混乱すればASEANへのシフトも
  • ASEANで食品安全性に取り組む企業に着目

プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社KKRは、東南アジアの企業が米中貿易戦争の恩恵を受ける見込みだとして、同地域への投資を増やそうとしている。KKRの共同創設者ヘンリー・クラビス氏が明らかにした。

ヘンリー・クラビス氏

写真家:Daniel Acker / Bloomberg

  クラビス氏は先週、マレーシアのクアラルンプールでインタビューに応じ、「中国と米国の争いが長く続けば続くほど」、東南アジア諸国連合(ASEAN)への投資「機会が拡大するとみている」と発言。企業が貿易摩擦を考慮して「『自社のサプライチェーンを分散させる必要がある』と言い出すところ」に投資の好機が生じると説明した。

  生産コストの低さと向上しつつあるインフラが強みのASEANは、新工場を呼び込むとみられている。最近の調査によると、中国に進出した米企業430社余りの約3分の1が、貿易摩擦を理由に生産拠点を中国以外の場所に移転したか、移すことを検討中と回答。これら企業は移転先の最有力候補として10カ国から成るASEANを挙げた。

  KKRはまた、ASEANで富が増大し、農村から都市への人口移動が進むなど好ましい人口動態も投資機会を生んでいると分析。クラビス氏によると、KKRは中国で食品安全性の問題に取り組んでいる企業への投資で成功したことから、ASEANでも同様な企業に特に注目している。昨年、KKRはベトナムの香辛料・即席麺メーカー、マッサングループに2億5000万ドル(約285億円)を投資、同社の食肉生産事業に1億5000万ドルを割り当てた。

原題:KKR’s Kravis Sees Southeast Asia Winners in U.S.-China Trade War(抜粋)

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