WTI原油は国際指標との価格差が13年以来最大へ

  • WTI原油はブレント原油を1バレル最大15ドル下回る可能性
  • パイプラインのボトルネックでクッシング在庫増加へ

シティグループは米国の投資家に対し、ニューヨーク原油価格が国際指標であるブレント原油に対して2013年以来の大幅ディスカウントになる可能性を警告している。

  シティのコモディティー調査グローバル責任者、エド・モース氏は、ニューヨーク先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油がさらに下落し、ロンドン市場のブレント原油を1バレル当たり最大15ドル下回る水準に達すると予想。原油貯蔵で米最大のオクラホマ州クッシングの在庫が増加する見込みであることを理由に挙げた。生産が増えるパーミアン盆地からメキシコ湾岸地域に達するパイプラインのボトルネックが背景という。

  WTI原油はブレント原油に対するディスカウント幅が7月半ば以降2倍強に拡大した。米国のシェールオイルが沿岸部の輸出ターミナルや製油所に到達しにくくなっているためで、クッシングの在庫はここ7週間で5週間増加した。一方、米国のイランに対する制裁で生じる同国産原油の穴埋めに石油輸出国機構(OPEC)が苦戦するとの懸念がブレント原油価格を押し上げている。

  モース氏はインタビューで「米国の生産は増えるが、湾岸地域へとつながるパイプラインでは多くのバルブが閉じられる可能性は非常に大きい」と述べ、「メキシコ湾向けはボトルネックだが、クッシング向けはさほどボトルネックの状態ではない」と付け加えた。

  同氏によると、来年第4四半期に新たなパイプラインが増設されるのを前に、クッシングの在庫は現在の2000万バレルから4月までに7000万バレルに膨らむ可能性がある。WTI原油は9月28日時点でブレント原油に対し9.47ドルのディスカウントで、その差は7月19日時点の4.34ドルから大幅に拡大。モース氏の予想通り15ドルまで開けば、2013年12月以来の大きい価格差となる。

原題:Citi Warns Looming Glut Will Push U.S. Oil Discount to 2013 Lows(抜粋)

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