【個別銘柄】ノーベル賞で小野薬上昇、オリランド高い、ZOZO下落

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  • 本庶氏のノーベル賞決定でオプジーボ再評価、オリランド入園者増加
  • ZOZOはPB事業の遅延で悲観論、SMBC日興は業績予想を減額

2日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  小野薬品工業(4528):前日比3.1%高の3308円。2018年のノーベル医学生理学賞に、京都大学特別教授の本庶佑氏が選ばれた。小野薬の抗がん剤「オプジーボ」は、本庶氏らによって発見されたPD-1を標的として共同開発されたヒト型抗ヒトモノクローナル抗体。モルガン・スタンレーMUFG証券ではノーベル賞銘柄となる点で株価にプラスと評価。今後の薬価引き下げ圧力が少し緩和されるのではないかとの期待も市場の一部には発生するだろうとみていた。

  オリエンタルランド(4661):3.4%高の1万2110円。上期(4-9月)の東京ディズニーリゾート(ディズニーランド、ディズニーシー)の入園者数は前年同期比5%増の1551万8000人と、上期として過去最高だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、猛暑、台風、地震の影響を吸収して堅調に推移しポジティブと指摘。2019年3月期の会社計画3%増を上回るペースで、進捗(しんちょく)率も50.1%と過去5年平均の48.3%を上回ったとしている。

  ZOZO(3092):6.1%安の3305円。SMBC日興証券は19年3月期営業利益予想を374億円から322億円に引き下げた。第1四半期業績の苦戦を考慮したほか、PB事業と受託ビジネス事業のシナジー策が見えず、受託ビジネスの増収率を慎重にみる。目標株価は5200円から4300円に変更。また大和証券はPB事業の進捗(しんちょく)遅れなどを指摘して投資判断「中立」、目標株価3600円で調査を開始した。

  パナソニック(6752):2.7%高の1371.5円。ジェフリーズ証券は投資判断「買い」を継続した。米電気自動車(EV)メーカーのテスラ向けの米電池工場であるギガファクトリーの生産ラインについて、年末までに約3割、年産35ギガワット時に増強するとしていた方針をさらに拡大する意向で、テスラの「モデル3」の生産規模が改善に向かう点を評価した。また、日刊工業新聞は2日、パナソニクが19年度内に中国で排ガス・排水処理、土壌・水浄化といった環境エンジニアリング事業に参入、160兆円市場を狙うと報じた。

  しまむら(8227):8.2%安の9660円。19年2月期営業利益計画を510億円から前期比8.1%減の394億円へ下方修正した。猛暑や豪雨などを受けて第2四半期業績が予想を下回ったことなどを勘案した。SMBC日興証券は、下方修正は基本上期を反映したのみで下期は据え置きと業績不安が残る内容と分析。同証では今期営業利益予想を364億円から342億円に減額し、目標株価を9600円から8600円へ下げた。
  
  アイシン精機(7259):3.2%高の5450円。モルガン・スタンレーMUFG証券は自動車部品業界の新たなトップピック銘柄とし、投資判断を「アンダーウエート」から「オーバーウエート」へ上げた。伊勢清貴社長のイニシアチブで電動化技術の強化、事業の集中と選択の進展を想定。高採算の中国民族系OEM向けATの増加やAT以外の受注拡大を織り込み、営業利益予想を増額、目標株価は従来の5200円から19年度予想PERで11.5倍に当たる6900円へ上げた。

  ブリヂストン(5108):1.6%高の4391円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を4800円から来期予想PERで約12倍に当たる5000円に変更した。株式市場の注目が来期業績へ移行すると考えられる中、来期は営業増益、営業利益率の改善を予想しており、利益回復の実現とともに株価がボトムアウトする展開を見込む。

  清水建設(1803):2.7%安の1011円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1200円から950円へ下げた。資材費と労務費の上昇を反映し業績予想を減額、同社の強みは建築事業だが、マクロ統計上は建設会社の単体建築粗利率の悪化の可能性が示唆されており、業績悪化懸念が株価に織り込まれるとみる。19年3月期の営業利益予想を1397億円から1343億円(会社計画は1230億円)、来期を1406億円から1306億円に見直し。

  ケーヒン(7251):4.0%高の2444円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を2300円から2900円に引き上げた。二輪車市場はインドやベトナムの好調にインドネシアの回復が加わり、二輪車用製品の収益拡大ペースが想定を上回っていると指摘、19年3月期の営業利益予想を245億円から280億円(会社計画200億円)に増額した。

  象印マホービン(7965):11%安の1377円。18年11月期営業利益計画を72億円から前期比21%減の62億円に下方修正した。海外事業は中国を中心に厳しさを増し、国内は炊飯ジャーの売り上げ減少や電気ポットの市場縮小に加えて単価下落も影響、想定していた利益率は困難になったとみる。ブルームバーグによるアナリスト4人の予想平均は77億円だったため、上振れが見込まれていた。

  免疫系バイオ関連株:キャンバス(4575)が5.7%高の702円、テラ(2191)も8.1%高の386円。みずほ証券はリポートで、京都大学・本庶佑氏のノーベル医学生理学賞受賞で直接恩恵を受けるバイオ企業はないとみられるとした上で、類似の分野を研究する企業として、免疫チェックポイント阻害剤の併用薬としてキャンバスのCBP501などに言及、がんへの免疫的アプローチという広い意味で免疫細胞療法を提供するメディネット(2370)やテラも挙げた。メディネトも3.4%高の90円。また、小野薬と1日に新規抗体作製と抗原・タンパク質調製などに関し追加の業務委受託契約を結んだカイオム・バイオサイエンス(4583)は30%高の351円ストップ高。

  ぐるなび(2440):9.5%高の1021円。Instagramとレストラン予約機能で連携する。インスタが2日に導入を発表した「アクションボタン」による予約システムで、ぐるなびが国内初のパートナー。国内飲食店は今後、インスタのビジネスプロフィール上に「席を予約する」ボタンが追加できるようになり、利用者はレストランやカフェの発見から予約までをインスタ上で完結可能になる。

  日本マイクロニクス(6871):8.4%安の743円。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」、目標株価を1000円から700円に引き下げた。テスターは主要顧客のロジックメーカーが設備投資抑制を続ける見通しであるほか、メモリー需給見通しの悪化でNAND向けプローブカードの減収リスクが高まっているとし、19年9月期の営業利益予想を35億円から22億円に減額、業績はコンセンサスを大きく下回るとみる。

  コーセル(6905):5.0%安の1263円。東海東京調査センターは投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を2000円から1400円に下げた。スウェーデンのパワーボックス社買収の影響や電源需要の減速を踏まえて19年5月期の営業利益予想を52億円から48億円、来期を55億5000万円から36億円に減額した。

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