ドル・円小幅安、114円台重く調整圧力-米雇用統計控え下値も限定

更新日時
  • 朝方付けた114円02銭から113円80銭まで小幅下落
  • ユーロは下落、イタリア不安で対ドルで3週間ぶり安値を更新

東京外国為替市場ではドル・円相場が小幅下落。世界的な株高や米金利上昇を背景としたドル高・円安の流れが一服。1ドル=114円台で上値の重さが意識される中、日本株とともに売りがやや優勢となった。

  ドル・円は午後3時12分現在、前日比0.1%安の113円82銭。前日の海外市場では昨年11月以来の高値となる一時114円06銭を付けた後、113円90円台を中心に一進一退の動き。この日は朝方付けた114円02銭を高値に113円80銭まで弱含んだ。

  外為どっとコム総研の神田卓也調査部長は、ドル・円について、「114円台は昨年5月ぐらいから何度も上値を阻まれた上値抵抗ゾーンなので戻り売りが出やすい」と指摘し、「まだまだ上値を伸していく展開ではあると思うが、いったんスピード調整的な展開に入る局面ではないか」と述べた。一方、週末には米雇用統計の発表があるため、「それほど一気に大きく下落する展開にもなりにくい」と語った。

  ドル・円のテクニカル指標では、相場の勢いを判断するRSI(相対力指数)が71と「買われ過ぎ」の水準。一方、シカゴマーカンタイル取引所(CME)の国際通貨市場(IMM)先物取引非商業部門の持ち高状況によると、円の売り越しは9月25日時点で約8万5000枚と3月以来の水準となっている。
  
  三井住友信託銀行NYマーケットビジネスユニットの矢萩一樹調査役は、テクニカル指標も投機勢の建玉を見ても「ドル・円がいったん逆の方向に行くタイミングも近いのではないかと思う」と指摘。「米雇用統計までもう少し伸びるかもしれないが、よほど強い数字が出て、よりドルをしっかり押し上げる要因とならなければ、ドル・円もいったん下を見るのではないか」と話した。

  ユーロは下落。イタリアの財政赤字拡大や予算案を巡る欧州連合(EU)との対立への懸念が引き続き重しとなり、ユーロ・ドル相場は0.4%安の1ユーロ=1.1537ドルと9月10日以来の安値を更新。ユーロ・円相場も一時0.5%安の1ユーロ=131円31銭まで値を下げた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE