米連邦準備制度の主導で主要国はゼロ金利時代から脱却

  • JPモルガン集計の平均政策金利は先週、09年以降で初の1%台に
  • 先週の中銀5行の利上げは01年以降で最多-ナットウェスト

世界の主要国のゼロ金利時代は、米連邦準備制度による先週の利上げ決定で終わりを迎えた。

  JPモルガン・チェースによると、先進国の金利は国内総生産(GDP)で加重平均したベースで2009年以降初めて1%を超えた。ナットウェスト・マーケッツが集計した同様のG10諸国の指標もその水準に達した。

  世界経済をリセッション(景気後退)に陥れたリーマン・ブラザーズ・ホールディングス経営破綻からほぼ10年でこの節目に達したことは、緊急時の金融政策から離れる各国中央銀行の漸進的な歩みを浮き彫りにしている。ナットウェストの戦略責任者、ジム・マコーミック氏は、「金融政策正常化という氷河のようにゆっくりとした流れ」があると指摘した。

  金利上昇の大部分は米国によるもので、 フェデラルファンド(FF)金利誘導目標レンジは先週2-2.25%に引き上げられた。これに対し日本とユーロ圏の場合はほぼゼロのままだ。それでもJPモルガンは、先進国の平均金利が今後1年で05ー07年の平均より0.5ポイント前後低い1.6%になると依然予想している。

  利上げしているのは米連邦準備制度だけではない。先週はインドネシアとチェコ共和国、香港、フィリピンでも利上げが実施され、ナットウェストの新興国・地域の政策金利の指数は01年の集計開始以来最高を記録した。ナットウェストによると、1週間で中銀5行が利上げしたのは、01年以降の集計開始以降で最多。

原題:Fed Leads Rich Nations Out of Era of Near-Zero Interest Rates(抜粋)

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