PIMCOトータル・リターン、年間リターンがマイナス転落の恐れ

  • 年初から9月までのリターンはマイナス1.62%-競合に後れ取る
  • アンダーパフォームで投資家の関心取り戻すのは難しい-CFRA

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の「PIMCOトータル・リターン・ファンド」の年間リターンが2013年以来のマイナスになる可能性がある。かつて同社の旗艦商品であった同ファンドは、長期にわたり運用を指揮したビル・グロース氏の退社から4年がたった現在、競合ファンドに後れを取っている。

  700億ドル(約7兆9800億ドル)規模のトータル・リターン・ファンドは、金利の上昇と新興国市場への賭けで打撃を受け、ブルームバーグが集計したデータでは、年初から9月までのリターンはマイナス1.62%となっており、同種のファンドのランキング下位30%以内に低迷している。また、今年ここまで1.6%下落しているブルームバーグ・バークレイズ米国総合の指数にも後れを取る。
           
  CFRAリサーチの上場投資信託(ETF)調査ディレクター、トッド・ローゼンブルース氏はインタビューで、「アンダーパフォームの状態で投資家の関心を取り戻すのは難しい」と語った。

  トータル・リターン・ファンドの年間成績が前回マイナスだったのは13年(マイナス約1.9%)。1987年の運用開始以来最もリターンが悪化したのは94年で、金利急騰の影響でマイナス3.6%に落ち込んだ。

  ブルームバーグの試算によると、同ファンドからは年初から8月までに約30億ドルの資金が流出。運用資産は2013年4月に付けたピークの2930億ドルから約76%減少している。
          

          
  PIMCOの広報担当者マイケル・リード氏は電子メールで、「短期的には債券市場広範にわたる課題がパフォーマンスの重しになっているが、長期的に見るとトータル・リターンは金利上昇にうまく対応している」と語った。グロース氏の退社後に運用を引き継いだスコット・マザー、マーク・キーセル、ミヒル・ウォラーの3氏はコメントを控えた。

原題:Pimco Total Return Risks First Losing Year Since Gross’s Ouster(抜粋)

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