日本株3日続伸、米ISM統計堅調と為替安定-南シナ海や過熱感重し

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  • 原油4年ぶり高値で資源関連高い、輸出やノーベル賞関連も上げる
  • 米中艦船が急接近、25日移動平均線との上方乖離率が一時5%超
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

2日の東京株式相場は3営業日続伸。米国製造業統計の堅調に加え、為替の安定から景気や企業業績の先行きが楽観視された。国際原油市況が4年ぶり高値を付け、石油や鉱業、商社など資源株が上昇。輸送用機器やゴム製品など輸出株、日本人のノーベル賞受賞を材料に小野薬品工業など医薬品株も高い。

  半面、米国と中国艦船が急接近するなど南シナ海での地政学リスクに警戒が広がり、朝方の買い一巡後は失速。投資家の短期売買コストである25日移動平均線からの上方乖離(かいり)率が目先過熱を示す5%を一時超えたことも上値を抑えた。

  TOPIXの終値は前日比6.07ポイント(0.3%)高の1824.03と2月2日以来、8カ月ぶりの高値。日経平均株価は24円86銭(0.1%)高の2万4270円62銭と、連日でバブル経済崩壊後の高値となる1991年11月以来の水準を更新した。

  大和証券の細井秀司シニアストラテジストは、「日銀短観のドル・円想定レートである1ドル=107円に対し、7-9月の平均は111円を超えており、企業業績の上方修正期待値はかなり高い」と指摘。短期過熱感はあるが、「この水準で商いをしたことがある海外投資家は多くない。日経平均のPER13倍台は米S&P500種の17倍台弱と比較しても割安で、この差を縮める動きが続きそう」とみていた。

東証内

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  米供給管理協会(ISM)が1日に発表した9月の製造業景況指数は59.8。14年ぶり高水準だった前月の61.3から低下したが、堅調な需要と減税を支えに着実に拡大していることが確認された。きょうのドル・円は一時1ドル=114円02銭と、前日の日本株終値時点113円92銭に対し落ち着いた動きとなった。1日のニューヨーク原油先物は、供給懸念と米国での掘削減速で2.8%高の1バレル=75.30ドルと約4年ぶりの高値を付けた。

  この日の日本株は、景気に対する楽観的な見方から続伸して開始、日経平均は一時202円高の2万4448円まで上げ幅を広げた。しかし、米国の駆逐艦が南シナ海の水域に入ったことを受け中国海軍は警告を発し、軍の船舶を派遣したとの報道が伝わると失速。午後には一時持ち直したが、上値の重い展開となった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の折見世記シニア投資ストラテジストは、「最近マーケットにはこれといったリスクが見えていなかっただけに、高値圏にあったことからも反応が大きい」と話した。

  • 東証1部33業種は石油・石炭製品、鉱業、ゴム製品、非鉄金属、医薬品、輸送用機器、卸売、精密機器などが23業種が上昇、下落は不動産、情報・通信、空運、ガラス・土石製品、建設など10業種
  • 売買代金上位では、京都大学の本庶佑特別教授のノーベル医学生理学賞受賞で、がん免疫治療薬「オプジーボ」への再評価機運が高まった小野薬品工業が高い、4-9月の入園者数が過去最高のオリエンタルランド、米電気自動車向け電池工場の拡大をジェフリーズ証券が評価し、強気判断を継続したパナソニックも買われた
  • 半面、通期利益計画を下方修正したしまむら、SMBC日興証券が通期営業利益予想と目標株価を下げたZOZOのほか、東海カーボンや昭和電工など黒鉛電極関連も安い
  • 東証1部の売買高は14億7398万株、売買代金は3兆653億円、代金は前から26%増えた、値上がり銘柄数は1061、値下がりは957
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