10月1日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:加ドルが4カ月ぶり高値、新貿易合意で-ユーロ軟調

  1日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルに対するカナダ・ドルの値上がりが主要10通貨のうちで最大となった。米国とメキシコ、カナダが北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな協定で合意したことが手掛かり。一方、ユーロはイタリア国債の下げ拡大を背景に下落した。

  加ドルは米ドルに対し4カ月ぶり高値を付けた。ニューヨーク原油相場の上昇に加え、ロイヤル・ダッチ・シェルや三菱商事などがカナダ西部の液化天然ガス(LNG)事業に投資すると発表したことも、加ドルの上昇に寄与した。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.1%高。ドルは対円で0.2%高の1ドル=113円97銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1576ドル。加ドルは0.7%高の1米ドル=1.2816加ドル。

  米ドルは、加ドル以外の主要通貨の大半に対しては上昇した。

  朝方には、ユーロとポンドが対ドルで急伸する場面があった。英国の欧州連合(EU)離脱に関連し、アイルランド国境問題を巡る妥協策を英首相が準備しているとの報道に反応した。ユーロはその後下げに転じ、ポンドは上げ幅を大きく縮小した。

欧州時間の取引

  米ドルに対し加ドルが上昇する一方、円は下落。米国、カナダ、メキシコの新貿易協定合意が材料視された。イタリアの予算提案を巡る不透明性やユーロ圏製造生産統計の軟調を受け、ユーロは上値の重い展開となった。
原題:Canada’s Dollar Touches Four-Month High, Euro Drops: Inside G-10(抜粋)
Loonie Jumps and Yen Slides on Rebranded Nafta Deal: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:大型株に買い、原油は4年ぶり高値

  米国株はまちまち。北米の新貿易協定が期限直前の合意にこぎ着けたことを受け、多国籍に展開する企業の株が買われ、大型株が上昇する一方で国内志向の小型株は売られた。米10年債は下落。一時、この日の安値から値を戻していたが失速した。

  • 米国株はまちまち、大型株は買われ小型株は下げる
  • 米国債は下落、10年債利回りは3.08%
  • NY原油は4年ぶり高値、世界的な供給懸念
  • NY金は下落、北米貿易交渉の合意で安全逃避需要減退

  S&P500種株価指数は上昇して取引を終えたものの、下げた銘柄は上昇銘柄を上回った。ボーイングを中心に大型株が上昇。小型株が中心のラッセル2000指数は1.5%超の下げだった。トップが交代したゼネラル・エレクトリック(GE)は大幅高。テスラも高い。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が監督当局と和解したことが好感された。

  S&P500種株価指数が前営業日比0.4%高の2924.59。ダウ工業株30種平均は192.90ドル(0.7%)上げて26651.21ドル、ナスダック総合指数は0.1%低下し8037.30 。米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.08%。

  米国とカナダの貿易交渉が妥結、メキシコを含めた3カ国協定の枠組みが維持されることになった。3カ国首脳が11月末までに年間1兆ドル規模の域内貿易に関する新協定に署名する準備が整った。

  米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とカナダのフリーランド外相が発表した30日の共同声明によれば、3カ国は24年前に締結された北米自由貿易協定(NAFTA)を新たな協定に置き換えることで合意した。新協定の名称は米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)となる。

  GEは新たな最高経営責任者(CEO)兼会長に取締役会メンバーのラリー・カルプ氏を指名した。ジョン・フラナリー氏がCEO兼会長には就いてから1年余りでの交代となった。カルプ氏は米ダナハーの構造転換を成功させたとしてウォール街で高く評価されている。

  原油先物相場は大幅上昇。約4年ぶりの高値をつけた。イランとベネズエラからの供給懸念に加え、米国での掘削減速が買いを促した。

  米国が制裁でイラン産原油の購入停止を各国に求める中、トランプ大統領はサウジアラビアのサルマン国王と電話会談し、相場安定に向けた供給維持などを協議。また米国では原油掘削リグの稼働数が2週連続で減少し、生産減速の可能性が示された。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は2.05ドル(2.8%)高の1バレル=75.30ドルで引け、2014年11月24日以来の高水準。ロンドンICEの北海ブレント12月限は2.25ドル高い84.98ドル。

  金先物相場は下落。新たな貿易協定の合意が成立したことから、安全逃避先としての金需要が損なわれた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.4%安の1オンス=1191.70ドルで終了。
原題:U.S. Stocks Mixed on Trade Deal; Bonds Advance: Markets Wrap(抜粋)
PRECIOUS: Gold Falls on Trade Deal After Worst Run in 21 Years(抜粋)
Oil Surges to Highest Since 2014 as Global Supply Concerns Mount(抜粋)
USTs Bear Steepen Ahead of IG Issuance; Futures Volume Below Par(抜粋)
U.S, Canada Agree to Nafta Replacement That Includes Mexico (1)(抜粋)
GE Taps Culp to Replace CEO Flannery, Will Miss Profit Guidance(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が下げ拡大、ドイツ債は短期債堅調

  1日の欧州債市場では、イタリア債の利回り曲線がベアフラット化。その他ユーロ圏国債はドイツ債をはじめ短期債が堅調で、利回り曲線はスティープ化した。

  • 欧州委員会が11月にイタリア予算案を拒否する可能性があるとの報道で、イタリア債は下落
    • その後リスク志向の改善で持ち直す場面もあったが、引けにかけて下げ幅を拡大
  • 英国債は下げ幅縮小。EU離脱問題で懸案となっているアイルランド国境について、英国が新たな提案を検討しているとの報道が材料視された
  • 今週のユーロ圏国債発行額は150億ユーロ前後に減少。PMIなどが注目される
  • ドイツ10年債利回りは前営業日から変わらずの0.47%、フランス10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて0.82%、イタリア10年債利回りは13bp高い3.27%

原題:BTP Recovery Runs Out of Steam; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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