静かな新興市場、定着は今週のインフレ統計と中銀政策次第に

  • フィデリティ、新興国市場に慎重な見通しを維持
  • インド中銀、5日の政策会合で利上げの可能性

新興市場の投資家は、10-12月が買い場となるのか吟味している。9月に新興国の各通貨は上昇し、インプライドボラティリティーは過去5年余りで最も大きく低下した。今週相次ぐインフレ統計と中央銀行の政策決定が、投資の判断材料になる。

  3日発表のトルコ消費者物価指数が市場の方向性を決める公算は大きい。夏の間のリラ急落と原油価格の上昇で、トルコのインフレ率は9月に加速したとみられる。インド準備銀行(中央銀行)が5日に下す政策判断にも注目が集まる。インドネシアとフィリピンの中銀は最近、金融政策を引き締めた。

  ブラジルでは最終週に入った大統領選挙戦を巡り、市場は神経質な展開となりそうだ。1日と2日に主要な世論調査の結果発表が予定されており、7日には第1回投票を迎える。米国とカナダが貿易交渉で妥結し、メキシコを含めた3カ国協定の枠組みが維持されることになったため、メキシコ資産の投資家はひとまず安心できる。

  高リスク資産全般の動向はドルの見通しにも左右される。このため5日に明らかになる米雇用統計が鍵を握ることになる。フィデリティ・インターナショナルのポール・グリア氏は、新興市場に対する見方がいっそうポジティブになるには、米金融当局の政策軌道に転換が予想されるか、中国で「有意の財政緩和」が必要になるとの見方を示した。

原題:Emerging-Market Reprieve Stirs Burning Question: Will It Last?(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE