伊藤忠は今期純利益予想を5000億円に増額、株価急騰

  • 今期純利益は市場予想4622億円を上回る見通し-株価は一時7.9%高
  • 自己株7800万株を消却、今後1億株程度をめどに継続的に自己株取得

Photographer: Kiyoshi Ota / Bloomberg

Photographer: Kiyoshi Ota / Bloomberg

伊藤忠商事は1日、今期(2019年3月期)の純利益予想を従来の4500億円から5000億円に上方修正すると発表した。ブルームバーグが集計したアナリスト9人の予想平均4622億円を上回り、前期(18年3月期)実績比では25%増となる。

  同時に今期の年間配当予想を従来の1株当たり74円から9円増額し83円にすることも発表。さらに、発行済み株式総数の4.69%に相当する自己株7800万株を19日に消却する方針も示した。中長期的な株主還元の方針として、配当性向を現在の25.8%から30%まで段階的に引き上げることや、1億株程度をめどに自己株式の取得を継続的に実施する方針も明らかにした。

  鈴木善久社長は同日に都内で会見し、純利益予想を増額した背景について、今期業績の下振れリスク吸収分として300億円程度を見積もっていたものの、この「バッファーを置いておかなくても業績は伸びていくと確信が持てた」ことなどが影響したと説明。さらに、各事業で「全般的に基礎収益が上がっている」と述べた。好調な事業の詳細については11月2日の決算発表時に明らかにするという。

  同社は8月にユニー・ファミリーマートホールディングスの保有比率を50.1%に引き上げ子会社化したが、今回の修正にはこの要因は織り込んでいないとした。

  発表を受けて同社の株価は一時前週末比7.9%高と16年2月以来の日中上昇率を記録。午後1時55分時点では7.5%高の2236円で取引されている。
  

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