ブラジル大統領選:左派と極右の一騎打ちの様相-中道候補は埋没も

  • 左派のアダジ候補は過去2週間で支持を2倍以上に伸ばした
  • 支持率でなおトップを走る極右のボルソナロ候補に肉薄

10月7日に第1回投票が実施されるブラジル大統領選挙は、左派と右派候補の一騎打ちの様相が強まり、中道候補から議員の協力者らが離れつつある。穏健な有権者の間ではいら立ちが募り、誰に投票すべきか困惑が広がっている。

  左派の労働党(PT)候補フェルナンド・アダジ元サンパウロ市長は、過去2週間で支持を2倍以上に伸ばし、9月上旬にナイフで刺されながら支持率でなおトップを走る元軍人で極右のジャイル・ボルソナロ候補に肉薄。世論調査によれば、両候補が28日の決選投票に進む可能性が高く、その場合アダジ氏がやや優勢との見方が示されている。

  9月30日に公表されたMDA/CNTの最新の世論調査結果によると、ボルソナロ氏の支持率は28.2%とアダジ氏の25.2%を上回ったが、誤差率がプラスマイナス2.2ポイントであることを考えれば、統計上は互角という状況。両者が決選投票に進んだ場合、アダジ氏42.7%、ボルソナロ氏37.3%でアダジ氏の勝利が見込まれている。調査は9月27-28日に137都市で2002人を対象にインタビュー形式で行われた。

アダジ候補(9月13日)

  こうした流れを受け、中道候補の1人で市場が好むジェラルド・アルキミン前サンパウロ州知事は、議員らの間で「勝ち馬に乗る」動きが広がったことで、急速に支持を失いつつある。同氏陣営の3人の議員が匿名を条件に明らかにした。中道候補への支持拡大の訴えも届かず、大勢を変えるには至っていない。

  ボルソナロ氏の選挙活動はここ数日若干の逆風にさらされている。同氏は2人の陣営幹部との衝突に加え、ソーシャルメディアでサッカーファンや女性からの抗議の動きも強まっている。28日に公表されたダータフォリャの調査結果によると、同氏の不支持率は46%。ただ、影響力のある農牧族議員の団体が10月1日に同氏支持を表明する見通しだ。

選挙運動中のボルソナロ候補

原題:Millions of Brazilian Voters Frustrated as Centrists Implode (2)(抜粋)

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