日経平均はトレンドだけが独り歩き、足元の急騰に違和感

  • 日経平均起因のCTAの1カ月リターン、今年の最高に迫る-データ
  • 足元の急騰は明らかにスピード違反、遅かれ早かれ調整へ-高田氏
Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg
Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

野村証券によると、商品投資顧問(CTA)として知られるトレンドフォローのクオンツは日経平均先物のロング(買い持ち)積み増しを継続している可能性が高い。結果として急上昇した日経平均株価は行き過ぎであり、調整するはずだと同証は注意喚起している。

  9月28日の取引で日経平均は1991年以来の日中高値を付け、6月末からは約9%上昇。ブルームバーグが集計したデータによると、同指数に起因するCTAの1カ月リターンは18年の高水準に迫りつつある。日経平均の相対力指数(RSI、14日間)は一般的に買われ過ぎを示す70を超えている。
  
  野村証の高田将成アナリストは「既に軟化気味のセンチメントと比較して、足元の急騰は明らかにスピード違反」と指摘。「過熱気味のトレンドは遅かれ早かれ、いったんはスピード調整に向かう」との見通しを示した。
   

  高田氏は、ボラティリティーに応じて資産を配分するリスクパリティーファンドによる月末のリバランスで、日本株にも新たな資金が流入したと推定。こうした資金流入は今週収束するとみている。

  米商品先物取引委員会(CFTC)の最新データによれば、レバレッジドファンドによる日経平均先物のネットロングポジションは1年5カ月ぶりの高水準となった。

  野村証によれば、日本国債と円に対する過度な弱気ポジションも株高へのリスクになり得る。高田氏は、円安は輸出株を押し上げる一方、国債利回りの高止まりは銀行株の支えとなったと説明。ただ、ヘッジファンドによるポジション解消をきっかけに生じる両市場のボラティリティーが、日経平均の圧力になり得るとみる。

  高田氏は「間接的に株高をけん引してきた円安と10年債利回り上昇がともに息切れしやすい状態にある」と指摘。両市場の突然の変動が「日経平均のガス抜きにつながる」可能性もあるとの見方を示した。

原題:Quants Threaten to Undo Stock Rally They Helped Fuel in Japan(抜粋)

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