ブラックロックの社債ETF2本に明暗-手数料争いは社内でも

  • 25日にUSIGへ過去最高の6億ドル余りが流入
  • USIGの手数料、1000ドルにつき6ドル-LQDは15ドル
American flags fly at BlackRock Inc. headquarters in New York. Photographer: Bess Adler/Bloomberg
Photographer: Bess Adler/Bloomberg

上場投資信託(ETF)市場では手数料を巡る争いが続いているが、それは今、資産運用会社の社内で起きている。

  世界最大の資産運用会社ブラックロックの22億ドル(約2500億円)規模のiシェアーズ・ブロード・米ドル建て投資適格社債ETF(銘柄コード:USIG)には9月25日に過去最高の6億2400万ドルが流入した。ブルームバーグのデータによると、1人の買い手が同ETFで4件の大口取引を執行したもようで、最大は500万口(2億6750万ドル相当)だった。

  一方、同社の340億ドル規模のiシェアーズiBoxx投資適格社債ETF(同LQD)では24日に6億7500万ドル余りが流出。25日にはさらに3億2000万ドル近くが引き揚げられた。年初来では31億ドルの投資家資金が流出している。

  両ETFの手数料は、投資額1000ドルにつきUSIGが6ドルであるのに対してLQDは15ドルと、USIGの方がはるかに安い。25日の資金流入は、USIGの時価総額が一夜にして40%余り拡大するのを後押しした。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、アサナシオス・サロファジス氏は「資産配分比率を維持する必要があるであろう誰かが、割安な選択肢へとにかくシフトしている」と指摘。「iシェアーズの主力ETFの一部でこのような動きが見られるのは珍しいことではない」と語った。
             

原題:BlackRock Is the Winner and Loser in This Bond ETF Fee Fight(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE