イタリア財務相、予算で至難の業に挑む-ユーログループ納得するか

  • 対GDP比2.4%の財政赤字目標は金融市場の波乱要因になった
  • 予算案巡り大統領や中銀総裁らが週末に相次いで発言

イタリアのトリア財務相は今週、同国の予算案についてユーロ圏の財務相らを納得させなければならない。

  ルクセンブルクで1日に開かれるユーロ圏財務相会合(ユーログループ)でイタリアの2019年予算案は議題に入っていないが、会合に合わせて行われる話し合いでトリア財務相が同案について質問を受けるのは確実だ。これまでに公表された重要な項目は国内総生産(GDP)比2.4%の財政赤字目標の設定だが、9月28日の市場では株や債券が値下りするなどイタリア資産に集中的な下押し圧力をかけた。

  こうした事態を受けて週末には政治家の発言が相次いだ。いつもなら控えめなマッタレッラ大統領さえポピュリスト連立政権に対し、予算均衡と持続可能な公的債務を目指す憲法上の義務があることを思い出させる動きに出た。

トリア財務相

写真家:Giulio Napolitano / Bloomberg

  ウニクレディト・グループのチーフエコノミスト、エリック・ニールセン氏は30日付リポートで、「マッタレッラ大統領が憲法を片手に厳しい姿勢を貫き、世論調査で同大統領の高い支持率が示唆されれば、政府は予算計画を再考せざるを得ないだろう。やっかいな問題だが、慎重に見守るに値する」と語った。

  イタリア銀行(中央銀行)のビスコ総裁は自身の見解として債務圧縮の必要性を訴えた。イタリア債務の対GDP比は130%を超え、ユーロ圏では危機に見舞われているギリシャに次いで高い。

  ただ週末に最も注目を集めたのはトリア財務相の動向だった。同相は今夏の予算交渉で財政赤字を抑えようとする姿勢を貫こうとしたとされ、市場の信頼を勝ち取った。だが、政権内での今後については臆測が絶えない。

  トリア財務相は同国紙ソレ24オレとのインタビューで「私は決して辞任をちらつかせなかった」とし、「2.4%という財政赤字目標は政治的交渉の産物だ」と語った。しかし、同相は1.6%を求めていたとされ、同国紙メッサジェロは関連法の承認後、トリア氏は辞任する計画だと報じている。

原題:Italy’s Tria Faces Hard Sell on Budget to Euro Colleagues (2)(抜粋)

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