メガ銀行がユーロ圏入り、「大き過ぎてつぶせない」域内銀は8行に

  • ノルデア銀は本社をスウェーデンからフィンランドに移転
  • 規制環境を考慮、約1586億円のコスト削減も見込む

ユーロ圏の「大き過ぎてつぶせない」銀行は1日、従来の7行から8行に増える。ノルデア銀行が本社をスウェーデンのストックホルムからフィンランドのヘルシンキに移すためだ。

ノルデア銀のカスペル・フォンコスクルCEO

写真家:Mikael Sjoberg / Bloomberg

  資産額が6700億ドル(約76兆3000億円)と、フィンランドの国内総生産(GDP)の2倍を超えるノルデア銀は本社移転の理由を規制環境を考慮し、欧州の銀行同盟に加わりたいためとしている。

  同行のカスペル・フォンコスクル最高経営責任者(CEO)はストックホルムでの最近の朝食会で記者団に対し、「われわれは欧州の中核に入る」と述べた上で、「われわれも欧州に影響を及ぼせることが重要だと思う」と指摘した。

  ノルデア銀に加わる前はゴールドマン・サックス・グループで幾つかの要職に就いていたフォンコスクルCEOの下、ノルデア銀は北欧以外のルクセンブルクやバルト諸国、ロシアなどの資産を売却した。同行はまた、自動・デジタルサービスの導入に伴う人員削減を進めている。同行はこの計画の一環として、約6000人の削減が必要だとしている。

  ユーロ圏で最も北方に位置するフィンランドにとって、金融システム上重要な銀行のノルデア銀が同国に本社を構えることは、国内金融業界を大きく変えることを意味する。業界資産が同国GDPの4倍に膨らむほか、フィンランドに本社を置く上場企業最大手はノキアからノルデア銀に代わる。また、同国の金融規制当局はノルデア銀の動きに対応し、スタッフを10%増やした。

  ノルデア銀には財務面で利点をもたらす。同行は2月、本社をヘルシンキに移せば最大12億ユーロ(約1586億円)のコスト削減が見込めると明らかにした。また経営陣はスウェーデンと比べてユーロ圏の規制環境は予測しやすいと説明した。

原題:A Mega Bank Just Joined the Euro Zone and It’s Too Big to Fail(抜粋)

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