Photographer: Taylor Weidman/Bloomberg

原油100ドル、世界経済にとって勝ち組と負け組は

  • 2011年より打撃は小さい見通し-ブルームバーグ・エコノミクス
  • 勝ち組はサウジなど産油国、負け組はインドや中国など
Photographer: Taylor Weidman/Bloomberg

上昇基調にある原油価格は2014年以来の1バレル=100ドルに回復すると予想されており、世界経済に勝ち組と負け組の両方が生まれる見通しだ。

  原油輸出国は高い利益を得て、企業や国家財政を活性化することが見込まれる。一方、原油消費国はガソリン価格上昇に見舞われ、インフレが加速し、需要が損なわれる可能性がある。

  ブルームバーグ・エコノミクスの調査によると、朗報なのは、原油100ドルが世界経済に及ぼす打撃が2011年の急伸後よりも小さいと見込まれていることだ。各国経済のエネルギーへの依存度が低下していることや、シェール革命で米国への打撃が和らぐことなどが原因だ。

  最終的には、原油価格の押し上げ要因に大きく左右される。供給が抑制される中での価格上昇ショックはマイナス要因だが、需要が底堅い中での価格上昇ショックは堅調な成長を反映していることになる。現時点ではこれら両方の要因が影響を及ぼしており、年初来で北海ブレント原油価格を約22%押し上げている。

勝ち組はどこか

  主要産油国の大半は新興国で、その中でもサウジアラビアが首位に立っている。ブルームバーグ・エコノミクスの15新興国・地域のランキングによると、サウジの純原油生産が国内総生産(GDP)に占める割合は16年時点で約21%と、2位のロシアの2倍余りとなっている。その他に勝ち組となる可能性があるのはナイジェリアやコロンビアなど。

負け組はどこか

  インド、中国、台湾、チリ、トルコ、エジプト、ウクライナなどが打撃を受ける見通しだ。原油の支払い増加で経常収支が圧迫され、米国の金利上昇に対する脆弱(ぜいじゃく)性が高まると見込まれている。

原題:What Oil at $100 a Barrel Would Mean for the World Economy(抜粋)

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