世界の外貨準備に占めるドルの比率、2013年以降で最低

  • 過去10四半期のうち9四半期でドルのシェアが低下-IMFデータ
  • ドル比率の落ち込みは政治的対立、新興国市場の混乱が影響の公算
George Washington is displayed on a U.S. dollar bill in New York, U.S. Photographer: Bloomberg Creative Photos/Bloomberg
Photographer: Bloomberg Creative Photos/Bloomberg

世界各国・地域の中央銀行が保有する外貨準備でドルの占める割合が2013年以降最低となった。一方、中国人民元の比率は4四半期連続で上昇した。国際通貨基金(IMF)のデータが9月29日に示した。

  IMFのリポートによると、世界全体にある外貨準備のうちドルの比率は4-6月(第2四半期)に62.3%と、前期の62.5%から低下。過去10四半期のうち9四半期で落ち込んだことになる。4-6月のドル相場は5%上昇したが、それでも外貨準備の比率は下がった。一方、ユーロ、円、人民元はそれぞれシェアを上げた。

  スタンダードチャータードのグローバルG10外為調査および北米マクロ戦略責任者、スティーブン・イングランダー氏は米国と他国の政治的対立が要因かもしれないが、今回示された数字は確定的な結論を導くものではないと指摘。最近の新興国市場の混乱で一部の中銀は介入を迫られる可能性があり、ドルはその手段として最も利用しやすい通貨だとした。

  IMFの最新の統計では世界の外貨準備への人民元組み入れが増えていることも分かった。比率は1.84%と、前期の1.4%から上昇した。4-6月には人民元相場は対ドルで5.2%下落していた。

  イングランダー氏は「人民元を国際化する中国の取り組みが実を結びつつある」と分析した。

原題:Dollar’s Share of Global Foreign Reserves Hits Lowest Since 2013(抜粋)

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