コンテンツにスキップする

ウォール街就職、エリート学歴やコネなくてもOK-ベンチャーが支援

  • 元投資銀バンカーが設立した新興企業は運転資金120万ドルを確保
  • ベンチャー支援のYコンビネーターや37エンジェルズが出資に応じた
Watchdogs Can’t Handle Wall Street's Riskiest Loans
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Watchdogs Can’t Handle Wall Street's Riskiest Loans
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

親族のコネがなくても、エリート校の卒業生でなくても、ウォール街に就職する機会が得られるかもしれない。

  元投資銀行バンカーが今年設立したベンチャー企業は、エリート校出身でなく、コネもない志願者に公平な機会を与えるため、ニューヨークのトップ金融機関やプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社、ヘッジファンドのインサイダーと最近の卒業生をつなぐ手伝いを行う。

  この会社は運転資金として120万ドル(約1億3600万円)を調達したと9月27日に発表。ベンチャー企業を支援するエンジェルインベスターのYコンビネーター37エンジェルズが出資に応じた。

  エクアドルで育ち、スイス最大の銀行UBSグループと米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)傘下のメリルリンチで勤務した創業者のディーパック・チューガニ氏によれば、特定の「血統書」を持たない人が、ウォール街の目に留まることは実に難しい。それが所得の不均衡のプロキシ(代名詞)のようなものだと考える同氏は、システムを変える方法を見つけると断言する。

  チューガニ氏はインタビューで、「特定の職を得るには、決まった学校に行くか、特定の人脈を持つ必要がある。そうした環境にない人々は、幸運に恵まれない限り、出世するチャンスがめったに訪れない。われわれは運を必要とする状況をなくそうとしている」と語った。

  匿名の30分間の通話を通じて、注目を引く履歴書の書き方の助言や、そこでの実際の仕事がどのようなものかを含めて、どうすればその会社に合格できるか就職希望者の質問を受け付ける。さらに業界の「インサイダー」が模擬面接に応じ、志願者がどのようにして就職のチャンスを広げられるかキャリア相談にも乗る。

  インサイドサークルを利用するウォール街の伝統的な採用慣行が、ダイバーシティー(多様性)の著しい欠如を招いたという反省から大手行は状況を変えることに熱心だ。BofAは4-6月(第2四半期)決算の電話会議で、今夏のインターンが「これまでで最も多様性に富んだ構成」になっており、女性の割合が45%、白人以外のインターンも全体の55%を占めると投資家に説明。ゴールドマン・サックス・グループウェルズ・ファーゴも同じような数字を示した。

原題:Ex-Banker’s Startup Wants to Help Democratize Wall Street Hiring(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE