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9月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。


◎NY外為:ドルは週間で上昇、ユーロはイタリア不安で下げ

  28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが週間ベースで8月上旬以来の大幅高。一方でユーロは月間ベースでの上昇を縮小した。イタリア政府が2019年の財政赤字目標を対GDP2.4%に定めたことで、国債格付けへの影響が警戒された。同国のポピュリスト政策はユーロ圏内で政治的反発を招くとの懸念が広がっている。

  ブルームバーグ・ドル指数は前日とほぼ変わらず。四半期ベースでは2015年以来初めての2四半期連続高となった。原油高を背景に、スイス・フランと円はいずれも対ドルで値下がり。

  ユーロは終日軟調。欧州委員会のドムブロフスキス副委員長(金融安定・金融サービス担当)は、イタリアの財政赤字は欧州連合(EU)のルールに沿っていないようだとの見方を示した。これより先、イタリアのコンテ首相発言を受けて、ユーロは下げ幅を縮小する場面もあった。イタリアは債務削減を望んでおり、成長を通じて債務を削減していくとコンテ首相は述べた。

  ニューヨーク時間午後4時半過ぎ現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日とほぼ変わらず。ドルは対円で31銭高い1ドル=113円69銭。ユーロは対ドルで0.3%安の1ユーロ=1.1605ドル。

  円は月間、四半期ともにG10通貨の中で最も軟調な通貨となった。リスクテーク意欲の高まりと、日本勢による外債買い、世界的な債券利回り上昇が背景にある。中央銀行によるテーパリングや北朝鮮に関する地政学的緊張の緩和も影響した。日米は貿易協定を目指して交渉に入ることで合意した。
原題:Dollar Posts Best Gain in Seven Weeks as Euro Falls: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株は横ばい-四半期ベースで5年ぶり大幅高

  28日の米株式相場は前日比ほぼ横ばいで取引を終えた。ただ、S&P500種株価指数は7-9月(第3四半期)、四半期ベースで約5年ぶりの大幅上昇を記録した。

  • 米国株は横ばい-7~9月の上昇率は7%超
  • 米国債は下落-10年債利回り3.06%
  • NY原油先物は続伸-7~9月は5四半期連続上昇
  • NY金先物は反発、0.7%高

  S&P500種株価指数が前日比ほぼ横ばいの2913.98で終了。ダウ工業株30種平均は18.38ドル(0.1%)高の26458.31ドル。ナスダック総合指数も0.1%高。10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.06%。

  7-9月のS&P500種の上昇率は7%余りと、2013年以来の大きさ。週間ベースでは3週間ぶりで下げた。28日は金融株が軟調。フェイスブックは約5000万のユーザーアカウントに影響が及ぶセキュリティー侵害が見つかったと発表して下落した。テスラは約5年ぶりの大幅安で終了。米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を提訴したことが嫌気された。

  ナスダック・ドーシー・ライトの調査責任者、ジェイ・グラニャニ氏は電話取材に対し、「市場を深く分析すれば、今年は実際のところ堅調な年だ」と指摘した。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は1.13ドル(1.6%)高の1バレル=73.25ドルで引けた。7-9月は四半期ベースで5四半期連続の上昇。米国の制裁再開でイラン原油の輸出が抑制されることやベネズエラ情勢の混乱による供給懸念、およびサウジアラビアなどの供給余力を巡る不安が背景にある。ロンドンICEの北海ブレント11月限は1ドル高の82.72ドルで終了。

  ニューヨーク金先物相場は反発。ドル安が支援材料となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%高の1オンス=1196.20ドルで取引を終えた。
原題:U.S. Stocks See Best Quarterly Gain in Five Years: Markets Wrap(抜粋)
Oil on Biggest Tear in Decade as Global Supply Cushion Vanishes(抜粋)
Gold in Need of ‘Flash Point’ Sags to Worst Slump in Two Decades(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が大幅安、19年予算案の財政赤字を嫌気

  28日の欧州債市場では、イタリア債が中期債を中心に大幅安。同国政府が発表した2019年予算案で財政赤字がGDP比2.4%に設定されたことを嫌気した。一方、ドイツ債をはじめ中核国と準中核国債は上昇した。

  • イタリアとドイツの10年債スプレッドは一時45ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大。イタリア10年債利回りは5月29日以来の大幅上昇。同国の格下げ懸念も高まった
    • イタリアの5年物CDSは32bp上昇し251bpとなった。同国の指標株価指数FTSE・MIB指数は3.7%安。金融が下げを主導し、銀行株指数は7%強の下げ
  • 安全資産への逃避からドイツ債が買われ、ユーロ圏のコアCPIが予想を下回ったことで上げが加速した
    • フランス長期債はアンダーパフォーム。同国政府は10月4日に10年債、15年債、30年債を合わせて最大90億ユーロ発行すると発表した
  • ドイツ10年債利回りは5bp低下の0.48%、フランス10年債利回りは4bp下げて0.81%、イタリア10年債利回りは26bp高い3.15%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:BTPs Plunge, Bunds Lead Advance; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)


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