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マスク氏不在のテスラあり得るか?-SEC提訴で疑問、株価急落

更新日時
  • テスラ株は28日の取引で一時13%安、約3年ぶりの大幅下落
  • マスク氏がCEOでなくなれば根本的に違う会社に-ガーバー氏

電気自動車(EV)メーカー、米テスラから会長兼最高経営責任者(CEO)で筆頭株主、それに対外的な顔でもあるイーロン・マスク氏がいなくなる事態を想像するのは不可能に近い。だが、米証券取引委員会(SEC)は27日にマスク氏を提訴し、同氏の将来に疑問を投げ掛けた。28日の米市場でテスラ株は急落、一時は12.8%安となった。

  SECはマスク氏(47)がテスラの株式非公開化に関する8月7日のツイートを通じて投資家を欺いたとして提訴。取締役や執行役員を務めることを禁じるよう裁判所に求めた。

  その可能性は低いとはいえ、波乱の四半期があと数日で終わるテスラに暗い影を落としている。同社に最高執行責任者や明確なナンバー2がいない現状への懸念が再び再燃する公算は大きい。今週末はセダン「モデル3」が全米の納車センターで顧客に多数引き渡される見込みで、業績を持続的に黒字にするため最後の追い込みにかかっている同社は祝うべき節目を迎えるはずだったが、マスク氏を巡るドラマが再び話題をさらっている。

  テスラ株を保有するガーバー・カワサキのロス・ガーバーCEOは「イーロン・マスク氏が辞任したり、CEOでなくなれば、テスラは根本的に違う企業となり、われわれには魅力が薄れる」と指摘。期末までにモデル3の納車を急いでいるため販売台数は「極めて多く」なる可能性が高いが、「ここ数カ月のマスク氏のストレスや不安定ぶりは同社に本当に影響している」と指摘した。

  テスラの株価は27日の時間外取引で一時12%下落した。28日も売り優勢で一時12.8%安と、日中では2015年8月以来最大の下げ。ニューヨーク時間28日午前10時28分現在の株価は273.20ドル、時価総額は466億ドル(約5兆3000億円)。時価総額を高水準に保てるかどうかはマスク氏が経営目標を実行するとの期待が前提だと、独立系自動車業界コンサルタント、マリアン・ケラー氏は指摘した。

原題:Tesla Without Musk? SEC Raises Once Unthinkable Prospect (1)(抜粋)
Tesla Tumbles Most Since 2015 on Worry About a Musk-Free Future

(第1および第5段落に28日の株価動向を追加、時価総額を更新します.)
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