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ポールソン元米財務長官:対中貿易戦争、「危険」な長期リスクはらむ

  • 企業や諸外国が米国とのビジネスから後ずさりする恐れ
  • この貿易戦争は誰のためにもならないとポールソン氏

元米財務長官のヘンリー・ポールソン氏は27日、中国との貿易戦争は米国にとって「危険」な長期リスクをはらんでいると指摘した。企業や諸外国が米国とのビジネスから後ずさりする可能性があるからだという。

  ポールソン氏はブルームバーグのデービッド・ウェスティン氏とのインタビューで、「本当に問題なのは、中国が大豆を輸入する新たな市場を探し始めるかということだ」と発言。その候補はブラジルないしアフリカとなる可能性があると述べた。また、「新たな関税戦争が起こり、他の供給元が必要になった場合、彼らが自らを守らなければならないと心配するかどうかだ」とした。

  米中関係促進を目指す調査団体を創設したポールソン氏は、「企業や諸外国は、米国が信頼できる安定的な経済政策を有しているからこそ米国とのビジネスを望んでいる」と述べた上で、「米国がやってきてサプライチェーンを壊すと考えた場合、企業や諸外国は米国をサプライヤーにしたいと望むだろうか。関税戦争の真っただ中に置かれることを懸念する海外投資家が、米国に進出して工場を建設したいと思うだろうか」と疑問を呈した。

  ポールソン氏(72)は米中両国に対し、交渉を行い、中国の経済開放の工程表を作るよう求めている。また、「この貿易戦争は誰のためにもならない。そして関税の手詰まり状態は深刻なことだ」と指摘した。

原題:Hank Paulson Says China Trade War Risks Long-Term U.S. Pain (1)(抜粋)

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