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米国債利回りがマイナスに-日本・欧州投資家のヘッジコスト拡大で

  • 為替ヘッジのクロスカレンシースワップ取引でスプレッドが急拡大
  • 年末までのドル資金調達確定の動きでヘッジコスト上昇か

米10年国債の利回りはドイツ国債を上回っているが、ユーロ建てをベースとする投資家なら域内にとどまった方がよさそうだ。

  為替ヘッジする際に用いるクロスカレンシースワップ取引の金利差(スプレッド)が27日急拡大し、米10年債の欧州投資家に対する利回りがヘッジ後ベースでマイナス0.14%に沈んだからだ。ドイツ10年債を購入すれば利回りはプラス0.53%近く、ヘッジ抜きの米10年債は3.05%だ。日本の買い手にとっても、為替ヘッジ後の米10年債利回りはマイナス0.1%となった。

  ヘッジすると利回りが低下してしまうのは、ユーロや円からドルに替える際のコストが増大したため。欧州投資家にとって3カ月物スプレッドは27日、前日のマイナス16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)からマイナス41bpに拡大し、1日当たりの幅として2009年以来の水準を記録した。米国債購入の際のヘッジコストとして、ドル建て3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR、現在2.38%前後)を支払ってユーロ建てLIBOR(マイナス0.35%)を受け取り、クロスカレンシーベーシス (0.41%)を支払うこととなる。円ベースの3カ月物スプレッドはマイナス54bpと、前日のマイナス24bpから拡大した。

  この時期に3カ月物スプレッドが大幅拡大した理由について、ジェフリーズの世界外為責任者、ブラッド・ベクテル氏は年末まで残すところ約3カ月となり、年内のドル資金調達を確定させる動きが出始めたためとみている。

Hedged Treasury yields turn negative for European and Japanese buyers

原題:Treasury Yields Just Turned Negative for Europe, Japanese Buyers(抜粋)

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