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8月鉱工業生産は4か月ぶり上昇、判断据え置き「一部に弱さ」

更新日時
  • 前月比0.7%上昇の103.0、予想下回る
  • 9月の生産は下振れるリスクが高いとSMBC日興の宮前氏

8月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整済み)は、前月比で4カ月ぶりの上昇となった。ただ電子部品・デバイス工業などの生産が低迷し、市場予想を下回った。基調判断は「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」に据え置いた。経済産業省が28日発表した。

キーポイント

  • 前月比0.7%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は1.4%上昇)の103.0-前月は0.1%低下
  • 原指数は前年同月比0.6%上昇(予想は1.5%上昇)の97.7-前月は2.2%上昇
  • 製造工業生産予測調査によると、9月は前月比2.7%上昇、10月は1.7%上昇
  • 小売業販売額は前年比2.7%増(予想は2%増)と10カ月連続の増加ー前月は1.5%増
  • 小売売上高は前月比0.9%増(予想は0.5%増)と3カ月連続の増加-前月は0.1%増

生産の推移

エコノミストの見方

  • 大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは電話取材で「年初に比べ基調として勢いは落ちている」としたものの、「災害の影響は予想していたほど出ていない」との見方を示した。ただ9月の指数を確認する必要があると指摘した。
  • SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストはリポートで、9月の生産は、生産予測調査や先行き試算値よりも「下振れるリスクが高い」と分析した。同月上旬に発生した台風21号と北海道地震による供給制約が調査に反映されていない可能性があり、「関西国際空港や新千歳空港の国際線が一時的に閉鎖した影響は無視できない」としている。

詳細

  • 輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、プラスチック製品工業等が上昇、電子部品・デバイス工業、化学工業(除.医薬品)、金属製品工業等が低下
  • 輸送機械工業などの生産上昇の勢いが鈍く、電子部品・デバイス工業の生産が下方修正となったことが伸び悩みの業種的な要因
(エコノミストコメントを差し替え詳細を追加しました.)
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