日本抜き世界一続ける中国-国内特許の価値、実際はどれほどか

  • 5年目の「デザイン」特許については9割余りが失効
  • 米国とは対象的-中国の特許保有者は手数料の支払いに消極的

国内特許の出願件数で10年近く世界一の座を維持している中国だが、特許を保有し続けることにはそれほど熱心ではない。

  大半の特許は5年目までに放棄されている。5年目の「デザイン」特許については保有者の9割余りが手数料支払いをやめてしまい、無効となっている。米国とほぼ正反対の状況だ。

Worthless Patents

About 91 percent of five-year-old Chinese design patents are discarded

Source: JZMC Patent and Trademark, China National Intellectual Property

  自立した大国となることを目指す中で、中国は企業や大学への補助金を含め特許に関する奨励策で出願に重点を置いている。そうした特許の実用化は二の次で、特許件数の多さが必ずしも特許の質向上につながらず、スマートフォンのような革新的なアイデアについては依然として他国に頼っているのが実情だ。
 
  特許・商標を扱う上海の法律事務所JZMCのル・チュンフォン特許弁護士は「考えられているよりこうした特許は実際には価値がないということだ。デザイン特許の保持率があまりにも低ければ、より大きな制度的な問題ではなのかという疑問を招くことになる」と指摘した。
  

Patent Takeoff

China overtakes Japan as largest domestic patent owner in 2010

Source: World Bank Group

Note: World Bank latest available data ends at 2016

  中国が国内特許の出願数で日本を抜き世界一となったのは8年前。以来トップを守り、昨年だけで180万件が認められた。発明特許1件の保有手数料は年900元(約1万4800円)だが、保有を続けると最大8000元にまで引き上げられる。それ以外のカテゴリーでも年600元から2000元へと増える。

Patent Breakdown

Utility Model Patents accounted for more than half of Chinese patents in 2017

Source: China National Intellectual Property Administration

  ブルームバーグ向けにまとめられたJZMCのデータによれば、2013年に認められたデザイン特許のうち昨年時点で91%強が放棄されている。米特許商標局によると、13年に認可された米国の特許では85.6%が保有維持費が支払われている。
  
  JZMCのル弁護士は「デザイン特許が放棄される率がこれほど高いという事実は驚きだ。特許を保持し続けるという特許権者の意欲は極めて低い」と述べた。

Easy Approval

More than 61 percent of five-year-old utility model patents are dumped

Sources: JZMC Patent and Trademark, China National Intellectual Property

原題:China Claims More Patents Than Any Country - Most Are Worthless(抜粋)

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