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ドル・円は小幅安、イベント通過後の売りと株安が重しにー112円後半

更新日時
  • 午前に112円90銭まで上昇後、午後に一時112円60銭まで下げる
  • 日本株の下落に併せて若干下に行っているーしんきんAM

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。米連邦公開市場委員会(FOMC)や日米首脳会談といった重要イベントを通過した後に利益確定の売りが出たことや、日本株の下落がリスクセンチメントを後退させた。

  27日午後3時42分現在のドル・円は前日比0.1%安の1ドル=112円65銭。午前に112円90銭まで上昇した後、徐々に水準を切り下げ、午後に入って一時112円60銭まで下落した。

  しんきんアセットマネジメントの加藤純チーフマーケットアナリストは、ドル・円相場の動きについて、FOMCの結果発表を受けて、「ファクト(事実)が出たことで利食いが出ているだろうし、日本株が落ちているので、それに併せて、若干下に行っている感じがする」と説明した。

  この日の日経平均株価は前日比237円05銭(1%)安の2万3796円74銭で取引を終了。前日の米国時間に5ベーシスポイント(bp)低下の3.05%で引けた米長期金利はこの日の時間外取引で一時3.03%程度まで下げる場面があった。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「目先は月末・期末ということで、米金利や米株がドル・円のサポートとなるような動きにならない可能性がある。ドル・円は7月高値113円17銭に上値を抑えられて、さらに上にいけるか微妙な情勢になっている」と述べた。

  トランプ米大統領と安倍晋三首相はニューヨークで26日に会談し、新たな日米物品貿易協定(TAG)の交渉を開始することで合意した。安倍首相は会談後の記者会見で交渉中は米国が検討している日本車への追加関税の適用は回避されることを明らかにした。

日米首脳会談に関する記事はこちらをご覧下さい。

  前日の米国市場でドル・円は一時113円14銭と7月19日以来のドル高・円安水準を付けた後、112円台後半に反落した。FOMCでは政策金利を0.25%ポイント引き上げ2.00-2.25%のレンジにすることを決定。声明文では、金融政策について長期にわたり表現してきた「緩和的」という文言を削除したものの、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は会見で、「緩和的」削除は、政策経路見通しの変化を示唆するものではないとの見解を示している。

FOMCに関する記事はこちらをご覧下さい。

  しんきんアセットマネジメントの加藤氏は、「『緩和的』との文言がなくなったのは、結局、政策変更でないと即座に否定されたものの、中立金利に近付いているというイメージを皆が持ったと思う」と説明。「そういう意味では、ある意味ハト派。ドルの上値は重くなるはず」と述べた。

ドル・円相場の推移

  一方、ユーロは、イタリア政府が2019年予算案を巡る会合を延期する可能性とのコリエレ・デラ・セラ紙報道が嫌気されて売られた。ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.3%安の1ユーロ=1.1699ドル。一時1.1691ドルと20日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。

イタリア予算概要に関する記事はこちらをご覧下さい。

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