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【個別銘柄】ニトリやフジクラ安い、リクルトH下落、スバル高い

更新日時
  • ニトリ中国出店を下方修正、ゴールドマンは強気推奨リストから削除
  • 受注減のフジクラ通期減益、米自動車関税回避でスバルはリスク後退

27日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ニトリホールディングス(9843):前日比5.6%安の1万6500円。3-8月期営業利益は前年同期比16%増の559億円、2019年2月通期計画は前期比6%増の990億円で据え置いた。ゴールドマン・サックス証券は、会社側が中国の今期出店計画を20店舗から14店舗に下方修正し、中国事業が花開く確度が高まるのはまだ先だと指摘。目標株価を2万円から1万8700円に下げた。投資判断「買い」は継続したが、強い買い推奨の「コンビクション・リスト」からは削除した。

  フジクラ(5803):12%安の552円。19年3月期の営業利益計画を390億円から前期比13%減の300億円に下方修正、市場予想の384億円も下回る。バングラデシュでの送電線工事で材料費が急騰、フレキシブルプリント配線板(FPC)を中心とした受注減も響いた。年間16円としていた配当計画は14円に減配。野村証券は、今回の修正に8月末に公表した品質問題の悪影響は含まれず、営業利益段階で数十億円程度の下方修正要因になる可能性があると指摘。品質問題以外でも厳しい業況が明らかになり、ごく短期で株価下落リスクがあると分析した。電線同業の古河電気工業(5801)も5.5%安の3695円と連れ安。

  リクルートホールディングス(6098):3.5%安の3685円。みずほ証券は投資判断を「買い」から「中立」に下げた。インディードへの成長期待は強く、労働派遣法改正による影響度も限られるだろうが、有効求人数に天井感があり、上振れ材料に一巡感があると指摘。EBITDA予想は会社予想からの超過分の一部は販促費に転じそうで、過度な上振れを期待しにくいとの見方も示した。

  エイチ・アイ・エス(9603):2.8%安の3795円。週刊文春ウェブは26日、HISが企画したハワイでの結婚式プランを巡り、トラブルが持ち上がっていると報じた、式場の施工遅れで申し込み者にキャンセルの通達があったとしている。報道を受けHISは、挙式会場の運営会社から、9月1日開業は予定通りとの報告を受けていたが、8月14-15日時点で間に合わない可能性が判明、挙式プラン・ツアーの催行を中止したことを明らかにした。挙式代金・当該ツアー代金の払い戻しや代替プラン、代替ツアーも提案しているという。

  SUBARU(7270):2.6%高の3403円。米国のトランプ大統領と安倍晋三首相は26日にニューヨークで会談、新たな貿易協定(TAG)交渉を開始することで合意した。首相は会見で、交渉中は米国が検討している日本車への追加関税の適用は回避されることを確認したと述べた。ブルームバーグ・データによると、前期の北米売上高比率はスバルが64%とトヨタ自動車(7203)の35%、ホンダ(7267)の53%、日産自動車(7201)の50%などと比べ高い。野村証券の桾本将隆アナリストは、スバルは日本からの輸出が多く、仮に関税が適用された場合の影響が大きかったため、リスク後退を好感したとみていた。

  日東電工(6988):3.4%安の8308円。ジェフリーズ証券は19年3月期の営業利益予想を1440億円から1300億円に減額(会社計画は前期比7.4%増の1350億円)、来期も1480億円から1300億円に見直した。オプティカル材料の売上高見通しの調整、ライフサイエンス事業でのロイヤルティー減少を見込むため。目標株価も1万500円から1万円に下げた。

  設備投資関連株:ファナック(6954)が3.7%安の2万1385円、牧野フライス製作所(6135)が5.1%安の4810円など。日本工作機械工業会の8月の工作機械受注額(改定値)によると、内需が前年同月比21%増とプラスを維持した半面、外需は4.6%減とマイナスに転じた。野村証券は、中国・一般機械向けが16%減と7月の14%減に続き減少した点に言及。工業会会員へのアンケートでも10-12月期見通しがマイナス4.2と7-9月期見通しのプラス8.4%から悪化、通商摩擦を主因に中国の民間設備投資が減少し始めており、今後の調整リスクに注意するとした。

  UUUM(3990):14%高の4115円。いちよし経済研究所はレーティング「A(買い)」を継続、フェアバリューを3333円から4500円に上げた。インスタグラム向け事業を展開する企業を子会社化したことを受け、業績予想を増額した。子会社化したのは「レモネード」で、「influencer One」を通じインスタグラム上でコンテンツを発信するインスタグラマーとタイアップしたい企業とのマッチングを行う。

  ソースネクスト(4344):1.8%高の1130円。世界74言語に対応する通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」が接客ツールとして、米国で11店舗を構える製品体験ショップ「b8ta(ベータ)」で利用開始されたと27日午前に発表した。最新版ポケトークは7日に日本国内で発売、全世界で順次販売していく予定としている。

  トリケミカル研究所(4369):7.2%高の4750円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、目標株価を6900円から7200円に上げた。投資判断は「買い」を継続。韓国との合弁SKT社による持分法投資利益の上振れで同証想定以上だった第2四半期の業況を踏まえ、19年1月期以降の業績予想を増額した。主力の特殊ガスの販売好調とSKTの利益寄与などで成長確度が高まるとみる。

  東武鉄道(9001):2.5%安の3335円。4-9月期(上期)純利益計画を182億円から20億円に下方修正、前年同期比では減益率が23%から92%に拡大する。記録的猛暑による出控えや台風などの影響で運輸、レジャー事業の営業収益が下振れ、マンション販売計画の見直しも響く。さらに、事業再編に絡み減損損失203億円も計上する。SMBC日興証券は、減損は将来的な損失リスクの低減と取れる一方、営業収益や営業利益の下方修正はファンダメンタルズの弱含みとも関係しているとみられ、第3四半期以降の業績動向にも注意が必要とした。

  近鉄百貨店(8244):1.7%高の3915円。19年2月期の営業利益計画を50億円から前期比4.4%増の51億円に上方修正した。あべのハルカス近鉄本店がインバウンド需要や婦人洋品、食料品を中心に好調を維持しているため。子会社の鮮魚販売の伸びも寄与する。

  ハイデイ日高(7611):5.2%安の2299円。3-8月期営業利益が前年同期比4%程度減益の25億円強と、7年ぶりの減益になったもようと日本経済新聞が27日に報道。期初は4%増を計画していたが、一部商品の値上げで既存店の業績は好調な一方、アルバイトやパート従業員の時給引き上げなどで人件費が増えたとしている。

  極東産機(6233):27日にジャスダックへ新規上場した。初値は公開価格の405円に対し72%高の696円。自動壁紙糊付機やコンピューター式畳製造システムなどインテリア、畳関連機器を手掛けるほか、畳販売やふすま替えの仲介、産業用・家庭用ソーラー発電システムも販売する。18年9月期の業績計画は、売上高が前期比1.7%増の90億4000万円、営業利益は2.7%減の4億2000万円、1株利益は57.35円。終値は604円。

  SBIインシュアランスグループ(7326):27日にマザーズへ新規上場、初値は公開価格と同じ2160円だった。損害保険や生命保険、少額短期保険事業などを展開する事業会社5社の経営管理を行う持株会社。SBI損保の契約件数は100万件を突破、SBI生命の6月末保有契約高は個人保険が10万4000件、個人年金保険が4000件、金額ベースでは合計1765億円、団体保険は5160億円となっている。19年3月期の経常収益計画は前期比6.1%増の660億円、経常利益は65%増の17億5000万円、1株利益は36.9円を見込む。終値は1998円。

  ブロードバンドセキュリティ(4398):上場2日目の27日午前に形成された初値は、公開価格750円に対し2.7倍の2001円だった。セキュリティー監査やコンサルティングサービス、脆弱性診断サービス、情報漏えいIT対策サービスなどを提供。19年6月期の営業利益計画は前期比2.1%増の1億8500万円、1株利益は35.72円を見込む。26日にジャスダックへ新規上場し、初日は買い気配のまま取引が成立しなかった。終値は1749円。

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