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任天堂:スマホゲーム「ドラガリアロスト」配信、ゼロからファン開拓

  • 真新しいキャラクターで最大4人プレーも、日本や台湾、米国などで
  • 安心・安全のイメージから脱皮か、「差別化しにくい」と厳しい声も

任天堂は27日夕、サイゲームスと共同開発したスマートフォン向けゲーム「ドラガリアロスト」の配信を開始する。「マリオ」や「どうぶつの森」シリーズなどゲーマーに浸透している自社IP(知的財産)を利用せず、登場キャラクターを含めゼロからファンの開拓を目指すもので、市場も成否に注目している。

Nintendo Co. Dragalia Lost

「ドラガリアロスト」

Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg

  アクションRPGのドラガリアロストは、ドラゴンの住む王国の王子が民を救うため、仲間と共に敵を倒していくゲーム。オンラインで最大4人が参加できるマルチプレーも可能だ。日本、台湾、香港、米国などで配信される。配信開始は同日午後4時の予定。

  任天堂はこれまで「ガチャ」と呼ばれるゲーム内課金を積極的に採用せず、スマホゲームによる収益化が遅れていた。ガチャについて豊富なノウハウを持つサイゲームスと組むことで収益の拡大を狙う。6月に就任した古川俊太郎社長は、スマホゲームの売上高を早期に現在の数倍となる1000億円規模に引き上げることを目指すと共同通信の取材に答えていた。

  エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは、任天堂がガチャ採用に後ろ向きだったのは「安心・安全であるというブランドイメージを大切にしてきたから」と指摘。ドラガリアロストについて他社のRPGと差別化しにくいとした上で、「マーケットはゼロから始めるIPが簡単にヒットする環境ではない」と分析する。

  サイゲームスはネット広告などを手掛けるサイバーエージェントの子会社で、ガチャを採用した課金型のスマホゲームを得意とする。任天堂はサイゲームスと資本・業務提携を結んでおり、株式の5%を保有している。

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