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資産1兆ドルの政府系ファンド運用者、米中貿易戦争に身構え

  • ノルウェー政府系ファンドCEO、サプライチェーン断絶を懸念
  • 長期的に世界のサプライチェーンが2地域に分かれる可能性指摘

世界最大級の政府系ファンド(SWF)運用者は、全面的な貿易戦争が起こった場合にポートフォリオにどの程度の影響があるか見いだそうとしている。

  世界70カ国超、9000社余りに投資するノルウェーSWFのイングベ・スリングスタッド最高経営責任者(CEO)は、米中が発するシグナルを注意して分析している。ニューヨークでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた同CEOは「貿易に断絶が生じる可能性はかなり高い」と指摘した。同SWFの運用資産は1兆ドル(約113兆円)に上る。

米中貿易戦争についてノルウェーSWFのスリングスタッドCEOがブルームバーグのジョン・ミクルスウェイト編集主幹に話した

(Source: Bloomberg)

  新たな世界秩序における中国の行方に懸念を示しつつ、今後のグローバルサプライチェーンについての疑問も表明した。「長期的に興味深いのは、世界のサプライチェーンの再構成があるかだ」とし、「米国を中心としたサプライチェーンと、中国を中心としたサプライチェーンの2つの地域に分かれるようになるのか、それとも現在のような世界的なサプライチェーンが続くのかということだ」と語った。

  ノルウェーSWFではここ数年、世界的に投資の分散を進めてきた。だが、4-6月のリポートに貿易戦争の影響はすでに表れ、リターンは新興市場株式でマイナス5.7%、中国株で同4%となった。貿易戦争から身を隠す場所はほとんどないが、投資を分散させる目標は維持するつもりだ。スリングスタッドCEOは「世界各地に等しく投資するだけだ」と語った。

原題:The Man Behind a $1 Trillion Wealth Fund Girds for Trade Rupture(抜粋)

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