スズキ:新たに482台で燃費排ガス測定の不正-2737台で書き換えも

  • 二輪車でも不正な検査や測定値の書き換えが発覚、株価は午後急落
  • 全ての車種で排出ガスや燃費の諸元値を満たしていることを確認

スズキは26日、燃費や排出ガスの抜き取り検査を正しく行っていなかった問題で、社内調査の結果、新たに482台の四輪車で不正があったことがわかったと発表した。これまではなかったとしていた測定値の書き換えを確認したことも明らかにした。

  同社は8月、2012年6月から18年7月まで静岡県内の3工場で行われた四輪車の抜き取り検査で、決められた速度で燃費や排出ガスを計測することが求められているものの、規定の速度から外れた時間の上限などの基準を正しく運用していなかったとして、本来無効とすべき結果を有効なものとして採用していた事例があったと国土交通省に報告していた。その後の同省の立ち入り検査で、集計した走行データ数と報告書の調査台数が一致していないことなどを指摘され、再度社内調査を実施したところ新たな事例が発覚した。不正が確認された車両は計6883台となった。

  8月の報告書ではなかったとしていた測定値の書き換えについても、10年10月から18年7月までに同3工場で計測された全ての抜き取り検査測定値を確認したところ、全体の約15%に相当する2737台で排出ガスや燃費、温度や湿度などの値が書き換えが行われていたことが判明した。燃費の測定値では、2人の検査員が、測定結果の燃費値が社内の管理平均を下回った場合に二酸化炭素の排出量を少なく書き換えていたことが分かった。

  二輪車についても8月の時点ではデータが残されていないとしていたが、測定装置メーカーに確認した結果、装置のハードディスク内に残っていることが判明。2台の二輪車で、四輪車と同様に規定速度から外れた時間の基準を正しく運用していなかったり、1台では測定値の書き換えがあったという。

  同社は、無効とすべき試験結果や測定値の書き換えがあった結果を除外してデータを検証したところ、四輪車と二輪車を合わせた全ての車種で定められた諸元値を満たしていることが確認できたとしている。今後社外の専門家による調査と検証で全容を解明する方針を明らかにした。

  追加事例が報じられたことで同社の株価は午後の取引で急落。一時前日比4.5%安の6574円まで値を下げ、6578円で取引を終えた。

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