韓国の文在寅大統領、金正恩氏の事実上の代弁者に-国連総会

  • 文大統領、北朝鮮の動機に懐疑的な米国や世界を納得させたい意向
  • 金正恩氏は誠実で、経済発展のために核兵器を放棄する-文大統領

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長はニューヨークで今週開かれている国連総会には出席していない。だが、現地には金委員長を賛美する事実上のスポークスマンの存在があった。韓国の文在寅大統領だ。

  金委員長と今年3回首脳会談を行った文大統領は演説やテレビ出演の際に、北朝鮮に君臨する金委員長を自国民に経済的繁栄をもたらしたいと考える普通の指導者と描写した。トランプ米大統領が1月の一般教書演説で北朝鮮を「残酷な独裁体制」と呼ぶに至ったような残虐行為について文大統領は一切言及しなかった。

9月24日にニューヨークでスピーチした文在寅韓国大統領

フォトグラファー:Nicholas Kamm / AFP via Getty Images

  文大統領は米シンクタンクの外交問題評議会(CFR)で聴衆に対し「テレビで見ただろうが、私の経験から言えば、金正恩氏は若く極めて率直で礼儀正しく、年長者には敬意を持って接している」と指摘。「金正恩氏は誠実で、経済発展のために核兵器を放棄すると私は信じている」と述べた。

  文大統領は、長年挑発を繰り返し約束を果たさなかった北朝鮮が核兵器放棄を本気で考えているのか疑念を抱く米国や世界各国の人々を納得させたい考えだ。CFRで朝鮮半島問題を専門とするシニアフェロー、スコット・スナイダー氏は、「文大統領は金委員長がまだ米国の期待を沿っていないことを知っており、米朝協議が始動し順調に進展するかどうか懸念している」と指摘した。

金委員長と文大統領(9月20日、北朝鮮の三池淵郡)

フォトグラファー:Pyeongyang Press Corps / Pool via Getty Images

原題:South Korea’s Moon Becomes Kim Jong Un’s Top Spokesman at UN (1)(抜粋)

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