FOMC:最新経済予測で12月利上げの見通し強まるかが注目点に

  • 短期的な中立金利巡るブレイナード理事の見解、どの程度浸透か
  • 今会合での利上げはほぼ確実な情勢-今年3回目

米金融当局は25、26両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で今年3回目となる利上げを決める見通しだ。さらに、会合後に公表する四半期ごとの経済予測は、12月に追加利上げした後、2019年も漸進的なペースでの利上げを継続するとの見通しを裏付けることになると見込まれている。

  FOMCが今回、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.25ポイント引き上げて、この10年余りで最も高い2-2.25%とするのはほぼ確実な情勢。連邦準備制度理事会(FRB)は米東部時間26日午後2時(日本時間27日午前3時)にFOMC声明と経済予測を公表し、2時半からはパウエルFRB議長が記者会見する。トランプ大統領が利上げ批判を繰り広げたのを受け、会見では政治的圧力についての質問も予想される。

  最新の経済予測では、個々のFOMC参加者の金利予測をドット(点)で示す分布図「ドット・プロット」も更新される。ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのシニアエコノミスト、サム・ブラード氏は「ハト派寄りだったドットの幾つかはやや上方移動する公算が大きい。力強い統計発表を踏まえて漸進的な引き締めをさらに進めるコンセンサスが広がりつつあり、当局者は金利見通しに自信を持つだろう」と語った。

  6月の前回予測を見ると、今年の利上げ回数を4回以上と予想したのは8人、3回以下としたのは7人とほぼ均衡していたが、最新予測はもっと一方に傾いたものとなる可能性がある。また、今回は8月に上院の指名承認を受けたクラリダFRB副議長が加わって、各予想対象年のドットの数は計16に増える。

  金融当局者のうち過去10年間にわたりハト派の1人と目されてきたシカゴ連銀のエバンス総裁は14日、「データが極めて強い数字となっているため、今年の利上げ回数が4回であっても意外ではないだろう」と述べた。同総裁は同日の段階で、まだ見通しを最終確定していないと話していた。

  このほか、ブレイナードFRB理事も従来のハト派から、一段とタカ派基調に発言内容が転じつつある。同理事は今月、景気を刺激も抑制もしない中立金利について、短期的な金利水準は成長加速に伴って上昇している可能性があるとの見方を示した。6月のFOMC予想中央値は20年時点のFF金利を3.4%としており、ブレイナード理事はこの点に関し、長期的な中立金利の推計値である2.9%より高めだと指摘した。

  グラント・ソーントンのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は「19、20両年の見通しの一部が上方移動する公算が大きい。ブレイナード理事の見解がどの程度、他の理事の間に浸透し、中立金利推計が上方シフトしているか興味深い」とコメントした。

原題:Fed Dots to Harden Views for December Move: Decision-Day Guide(抜粋)

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