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新興国市場ファンドの一部、アジア敬遠続ける-最安値付近でも不安

  • 強いドルと貿易戦争が運用担当者にとって主要なリスク
  • エクスポージャー拡大急がず、一段の下落見込んだポジション構築

一部の新興国市場ファンドにとって、アジアの資産は売り込まれながらも十分に安くなったとはまだ言えないようだ。

  ポートフォリオマネジャーは、インド・ルピーを含め高金利通貨が記録的な安値付近で低迷する中でも、急成長するアジア地域へのエクスポージャー拡大を急いでいない。むしろ、米中貿易戦争やドル高が根強いテーマであり続けると予想されることから、さらなる下落を見込むポジションを構築している。
  
  5930億ドル(約67兆円)を運用・管理するシュローダー・インベストメント・マネジメントの債券ディレクター、マヌ・ジョージ氏(シンガポール在勤)は「エクスポージャーをドルに傾けている」と述べた上で、「われわれは数カ月にわたりアジア通貨に前向きではないため、今はじっとしている」と語った。

Money managers expect little relief for emerging Asian markets

  SEAアセット・マネジメント(シンガポール)のアレクサンダー・ジー最高経営責任者(CEO)は「貿易戦争はある程度続き、中国人民元の一段の弱さにつながる可能性がある」と指摘。「その結果、中国輸出に対する競争力を保つため、他のアジアの中央銀行は自国通貨安を好むと思う。これがアジアの現地通貨建て債の大半を私が敬遠する最大の理由だ」と語った。

  日興アセット・マネジメントの債券ポートフォリオマネジャー、エドワード・ウン氏(シンガポール在勤)も「貿易摩擦によって生じた現在の市場センチメントの弱さはしばらく続く可能性があると考え、われわれは現時点でエクスポージャーを増やしていない」と説明。「新興国市場の脆弱(ぜいじゃく)なセンチメントを踏まえると、われわれはこの地域、特に対外収支で弱さを抱える国を警戒している」と付け加えた。

原題:Global Emerging Market Funds Shun Asia Even as Bargains Arise(抜粋)

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