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トランプ政権がFRB理事に指名したリャン氏、バブル懸念対応に適材

  • リャン氏は金融安定性の専門家、選定の重要な要素に-関係者
  • リャン氏がタカ派に回ることは容易に想像できる-アマースト

ホワイトハウスは先日、米連邦準備制度理事会(FRB)の理事に元FRBエコノミストのネリー・リャン氏を指名する方針を明らかにしたが、これは同氏の金融安定性に関する専門性とFRBに関する見識を踏まえた慎重な選定だった。

  リャン氏は昨年の退職までFRBの金融安定性部門のトップを務めていた。一部のクレジット市場で積極的なリスクテークの兆候が見えているだけに、これは時宜にかなった人選だ。事情に詳しい関係者1人によると、こうしたテーマに関するリャン氏の長年の研究が選定の重要な要素だった。

  金融状況は一部のクレジット市場で過熱感が浮上している。連邦公開市場委員会(FOMC)の漸進的な利上げペースと世界的な低金利が利回り追求の動きを後押しし、一部金融機関の融資基準を緩めている。

Loan Bonanza

U.S. leveraged loan issuance for year-to-date periods at a record

Source: Bloomberg league table data for new loans

  リスクが高めの企業向け融資であるレバレッジド・ローンの市場は現在、1兆ドル(約113兆円)を超える規模に拡大。過去2回のリセッション(景気後退)は金融バブルが引き金だっただけに、トランプ政権はリャン氏について、FRBに欠けた部分を埋める必要な人材と認識している。ホワイトハウスのハセット米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長はリャン氏を「冷静で、分析的かつ理路整然とした人物であり、新たな危機が発生した場合には規制当局者としてまさに求められる素質を備える」と評した。

  
  少数のFRB当局者は、金融リスクの増大を回避するために現在の引き締めペースを続ける必要があると主張している。リャン氏の研究記録からみて、同氏も市場の過熱抑制で利上げに前向きになる可能性がある。アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「経済はかなり好調であり、リャン氏がタカ派に回ることは容易に想像できる」と語った。

原題:Trump’s Latest Fed Pick Seen Strengthening Board as Risks Bubble(抜粋)

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