ドル・円、2カ月ぶり113円回復後に小反落ー米利上げ軌道見極めへ

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  • 113円03銭と7月19日以来の高値を付けた後、112円86銭まで下げる
  • 先行きの金利見通し変更なければドル・円の上昇一服しやすい-大和証

東京外国為替市場のドル・円相場は約2カ月ぶりに1ドル=113円台を回復した後、小反落。海外時間に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を巡っては、今年3回目となる利上げが織り込み済みで、今後の米利上げ軌道を見極めようと慎重姿勢が広がった。

  ドル・円は午後3時15分現在、前日比0.1%安の112円87銭。朝方に113円03銭と7月19日以来の高値を付けた後は伸び悩み、午後の取引終盤には112円86銭まで値を下げた。

  大和証券の亀岡裕次チーフ為替アナリストは、「FOMCのポイントは金利見通しが修正されるか否か」で、先行きの見通しに変更がなければ米長期金利の上昇が一服し、「そうなるとドル・円の上昇も一服しやすい」と予想。「このところドル・円はリスクオンの円安、オフの円高というよりもドルによって左右される部分が大きいため、FOMC後も米金利とドルの動きに左右されやすいと思う」と語った。 

  今回のFOMCではフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジが2-2.25%に0.25ポイント引き上げられることが確実視されており、市場の注目は2019年以降の金利予測分布図(ドット・プロット)に集まっている。25日の米国市場では、FOMCの政策決定を控えて米国債が総じて下落。10年債利回りは一時3.11%と5月以来の高水準を付けた。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、「今回21年の予測が出るため、FOMCメンバーが先行きをどう見ているのか、タカかハトかを見分けたい」とした上で、「最近市場は強気だが、意外とハトなら利益確定のドル売りも入りやすい」と語った。

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  一方、この日はニューヨーク市内で日米首脳会談が行われる。茂木敏充経済再生担当相は25日、ライトハイザー通商代表との閣僚級貿易協議を行った後、両国の貿易を促進するための方策について「基本的な認識は一致した」と述べた。

  大和証の亀岡氏は、「対米自動車輸出にトランプ大統領から言及があるかどうかが一番大きい」とし、「言及があると、ゆくゆくは日本の輸出を抑えるために円安是正という連想も働きやすいので、少し円高に働く」と予想。言及がなければ、安心感が出てどちらかというと円安の支援材料になると語った。

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