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【個別銘柄】スズキ売られる、武田薬やそーせいG上昇、郵船も下落

更新日時
  • スズキはジェフリーズが格下げ、不正問題で国交省に追加報告も
  • 武田薬は大和証が格上げ、そーせいGの口腔カンジダ薬で国内承認

26日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  スズキ(7269):前日比4.5%安の6578円。ジェフリーズ証券は投資判断を「買い」から「ホールド」に下げた。インド市場の長期的な魅力、2019年に向けた日米通商交渉でのリスクの低さを含め、投資魅力が失われたとはみていないが、着実な上昇で目標株価に到達、株価上昇は踊り場に差し掛かったと判断した。19年3月期の営業利益は市場コンセンサスの4179億円を下回る3850億円と予想(会社計画は前期比9.1%減の3400億円)、目標株価は7200円を維持。また、国土交通省は燃費排ガス測定の不正を巡る問題で、スズキから対象件数の増加、結果書き換え事例の発覚が報告されたことを明らかにした。

  武田薬品工業(4502):1.6%高の4835円。大和証券は投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に上げた、目標株価は5600円。シャイアーを来年3月末に買収すると想定、19年3月期の営業利益予想を2191億円から2389億円(会社計画は前期比17%減の2010億円)、来期を2061億円から4315億円、再来期を2338億円から5446億円に増額した。買収前と比較した買収後5年間の平均では売上収益が約2倍、営業キャッシュ・フローが4倍超、研究開発費が約1.4倍への増加を見込む。

  そーせいグループ(4565):13%高の1346円。免疫機能が低下した患者に発症する口腔咽頭カンジダ症治療薬「オラビ錠口腔用50ミリグラム」の国内での製造販売承認を取得した。同薬の国内販売を富士フイルムのグループ会社に独占販売権を付与しており、同グループ会社から承認取得時のマイルストーンとして2億円を受け取るほか、販売開始後、ロイヤルティー、販売目標達成時に別途マイルストーンを受け取る権利を持つ。みずほ証券は、プラスの第一印象とした半面、今後そーせいGが受け取るロイヤルティーは最大で年間1億円未満と見込まれ、事業規模からみてインパクトは限定的とも指摘した。

  村田製作所(6981):2.5%高の1万8340円。島根県出雲市の生産子会社で10月から新生産棟の建設を行う。積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需要増加に対応するもので、建物・生産設備を含む総投資額は400億円。将来的な商機獲得につながるとみられた。また、村田製が主要輸出拠点とする関西国際空港の台風21号関連の復旧割合は、25日時点で貨物便数77%、発着75%。関空は貨物取扱量について、月内に8割程度までの回復を目指している。村田製は6日から、他の国内主要空港を利用した代替輸送による出荷を行っていた。

  昭和電工(4004):4.7%高の6080円。SMBC日興証券は目標株価を6800円から8360円に上げた。投資判断は「1(アウトパフォーム)」を継続、化学・繊維セクター内でトップピックとした。黒鉛電極の国内外での市況高騰・マージン拡大などを織り込み、18年12月期の営業利益予想を1720億円から1870億円(会社計画は前期比約2.2倍の1700億円)、来期を1780億円から2130億円、再来期を1620億円から2100億円に増額した。

  パチンコ・パチスロ関連株:ユニバーサルエンターテインメント(6425)が12%安の3380円、セガサミーホールディングス(6460)が5%安の1664円。いちよし経済研究所の三並正則アナリストは電話取材で、この業界は配当が高く、優待も厚いことから権利落ちの影響が出ていると指摘。さらに、タイムラグはあるものの、一部で報道された官房長官による景品交換への規制についての発言が影響している可能性も指摘した。情報誌「選択」9月号は、菅義偉官房長官がパチンコ規制に本腰を入れ、景品交換所の聖域にメスを入れると報じた。

  日本郵船(9101):1.8%安の2098円。米系格付け会社のムーディーズ・ジャパンは、郵船の発行体格付け「Baa3」を格下げ方向で見直す。有利子負債/EBITDA倍率で示されるレバレッジ指標が向こう数年間7倍超と、ムーディーズの格下げ閾値(いきち)6.5倍を上回るとみているため。有利子負債に向けた相当の取り組みが実行されない限り、大幅に改善するとは考えにくいと指摘した。同じく格付け「Ba1」を格下げ方向で見直すとした商船三井(9104)も2.7%安の3245円。

  帝人(3401):5.1%安の2139円。ジェフリーズ証券は投資判断「アンダーパフォーム」を継続し、目標株価を1750円から1650円に下げた。プラスチック素材のポリカーボネート価格の下落が始まり、過去2カ月で約20%下落、帝人の19年3月期業績を押し下げるとみる。19年後半から20年にかけた供給能力の増加で、ポリカーボネートの需給は将来的にさらに悪くなると予測。19年3月期の営業利益予想を730億円から620億円(会社計画は前期比0.3%増の700億円)、来期を570億円から520億円に減額した。

  ペプチドリーム(4587):2.5%高の4505円。参天製薬(4536)が目指す眼科疾患を創薬ターゲットとした特殊環状ペプチドを創製する共同研究開発契約を締結した。契約一時金や開発の進捗(しんちょく)に合わせ、マイルストーンなどを受け取る。みずほ証券は契約範囲が広がり、ポジティブと評価。ヒット化合物の探索がペプチDの主な役割だったが、今回の契約では前臨床の一部も行う点が特徴的で、既に一定の前臨床試験を自社でコントロールできる証左と指摘した。自社で開発速度をある程度コントロール可能となった点でもメリットがあるとしている。

  ユナイテッドアローズ(7606):5.5%高の4630円。ジェフリーズ証券は投資判断「買い」、目標株価5200円で調査を開始した。人手不足を背景に女性が労働市場へ復帰する動きが強まっている社会的風潮が同社の追い風と分析。背景には復職する際にファッショントレンドが大幅に変わっており、新たに衣料品を調達するためと指摘した。19年3月期の営業利益予想は会社計画の109億円(前期比3.2%増)を上回る125億円と予想、市場コンセンサスに対しても約9%の上振れを見込む。来期予想は134億円。株価バリュエーションは東証小売株指数に対し30%のディスカウントで、割安とみている。

  わらべや日洋ホールディングス(2918):11%安の2078円。19年2月期の営業利益計画を40億円から15億円に下方修正した。前期比では7.2%増益が一転、60%減益になる見通し。セブン・イレブン向け弁当などを手掛けており、水産加工品の取扱高が計画を下回り、人件費上昇や想定以上の物流コスト上昇も響く。いちよし経済研究所は、投資判断を「買い」から「中立」に下げた。

  CSP(9740):700円(16%)高の5120円とストップ高。19年2月期の営業利益計画を25億2000万円から前期比78%増の30億8000万円に上方修正した。臨時警備が想定以上に発生、大型警備の諸経費が当初予想を下回った上期動向を反映。上期、期末とも従来は16円としていた1株配当計画をそれぞれ18円に増額、年間で32円から36円に増やす、前期実績は30円。

  日本通信(9424):3.9%高の186円。ヤマダ電機(9831)などとネット取引認証プラットフォーム事業で提携、10月にも合弁会社を設立する。インターネットを利用した金融取引が増える中、日本通信のフィンテックプラットフォームを商用化し、厳格な本人確認、電子証明技術を備えた取引を安全に行うことができるプラットフォームを提供する。

  エンシュウ(6218):16%高の1630円。19年3月期の営業利益計画を12億5000万円から19億5000万円に上方修正した。前期比は35%増から2.1倍に拡大する見通し。工作機械関連事業部門の売り上げずれ込みなどで全体の売上高は想定を下回るが、原価低減などの効果が見込まれる。

  ユニプレス(5949):3.5%安の2183円。SMBC日興証券は、生産台数前提を引き下げたことで19年3月期の営業利益予想を260億円から245億円に減額(会社計画は前期比7.9%減の240億円)、来期を275億円から260億円に見直した。日米の需要減少を織り込み、生産台数前提は480万台から470万台(前期比0.3%増)に変更、主力ユーザーの日産自動車の生産動向には引き続き注意が必要とみている。投資判断は「2(中立)」を継続。

  田淵電機(6624):50円(33%)高の204円とストップ高。経営再建中の同社は、ダイヤモンド電機(大阪市)とスポンサー支援に関し合意した。来年1月中旬までにダイヤモンド社からの出資とつなぎ融資などによる支援を検討している。

  ブロードバンドセキュリティ(4398):ジャスダックへ新規上場した。公開価格750円に対し2.3倍の1725円買い気配のまま終え、初日の売買は成立しなかった。2000年の設立で、セキュリティー監査やコンサルティングサービス、脆弱性診断サービス、情報漏えいIT対策サービスなどを提供している。19年6月期業績計画は、売上高が前期比11%増の37億円、営業利益が2.1%増の1億8500万円。

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