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トランプ米大統領、国連演説で世界への不満連発-各国代表に戸惑いも

  • トランプ大統領は国連総会演説で多国間主義を拒否
  • イランの孤立化を各国に呼び掛ける一方で北朝鮮を評価

トランプ米大統領は25日、ニューヨークの国連総会で演説し、「米国第一」主義をあらためて主張するとともに、イランとベネズエラを激しく非難、国連の土台である多国間主義を断固拒否する姿勢を示した。

   米国の地方での選挙集会に臨んでいるかのように演説を始めた大統領は、トランプ政権による国内での功績と米経済状況に関する統計を列挙し、「ほぼどの米歴代政権よりも多くの事を私の政権は成し遂げた」と自賛。オハイオ州のスポーツアリーナでの集会であれば、やんやの大喝采を受けただろうが、聴衆からは笑いが起き、各国がトランプ氏をどう受け止めているかをうかがわせた。大統領は「その反応は予想していなかった。それでもOKだ」と述べた。

国連総会で演説するトランプ大統領

出所:ブルームバーグ)

  来年1月に政権発足から2年の節目を迎えるトランプ氏の国連演説は、同氏が国際舞台で自らの立場を貫き、それに対して世界の首脳が当惑させられ続けていることを物語った。大統領が同盟国であるドイツに対し、エネルギー分野でのロシアとの関係を批判すると、ドイツの代表らは困惑の表情を浮かべた。トランプ氏が他国に米国の主権を尊重した上で社会主義を拒否するよう訴えると、スウェーデンの当局者も戸惑いを隠さなかった。

  トランプ氏は34分間に及ぶ演説で世界に対する不満を言い連ねたが、ごく一部の国については称賛。2017年の国連演説では悪役と位置付けた北朝鮮を特に評価した。一方でイランに対しては「指導者が国の資源を略奪して私腹を肥やし、中東やそれ以外に地域に暴力を拡散している」と非難。「イランによる侵害が続く限り、この国の政権を孤立化させるようわれわれは全ての国に要請する」と訴えた。

原題:Trump Faces Laughter at UN, Then Unleashes Global Grievance List(抜粋)

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