超長期債が下落、日銀オペの再減額を警戒-40年債入札は無難な結果

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  • 新発40年債利回り一時1.075%、昨年10月以来の高水準
  • 金利上昇局面で減額なら超長期から手を引くメッセージ-メリル日本

債券市場では超長期債相場が下落。日本銀行が27日の国債買い入れオペで超長期ゾーンを減額するとの警戒感から売り圧力が掛かった。一方、この日に実施された40年利付国債入札は無難な結果となったが、相場を押し上げる要因にはつながらなかった。

  26日の現物債市場で40年物の11回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い1.06%で寄り付いたが、午後には売りに転じ一時は1.075%と、新発40年物として昨年10月以来の水準まで上昇。その後は1.065%で推移した。30年物59回債利回りは一時1bp高い0.915%と、新発債として昨年7月以来の高水準を付けた。長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは横ばいの0.125%で取引された。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「40年債入札は押し目需要などで思いの外しっかりした結果だったが、買いが続く感じではない」と指摘。「明日の日銀オペでは、残存期間10年超25年以下の減額が見込まれているが、利回りが上がっている局面でも減額となると、超長期から手を引くというメッセージになる。金利水準が上がったから買い進むという雰囲気にならないのは、そういうブレーキがあるからだと思う」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比2銭高の150円04銭で取引を開始。午後には水準を切り上げる展開となり、結局は10銭高の150円12銭で取引を終えた。

  日銀は27日に中期と超長期ゾーンの国債を対象に買い入れオペを実施する予定。21日のオペでは残存25年超の買い入れ額が500億円と前回から100億円減額された。

  メリル日本証の大崎氏は、「残存10ー25年が減額されて長期金利が急上昇した場合には、つられて10年債の利回りが上限を試す展開にもなりかねず、0.2%で止められないという怖さがある」と指摘。「5-10年を増額する可能性があり、短期間ツイストオペのような方向にもっていきたいのかなという感じにはなってしまう」とみる。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

40年債入札

  財務省が実施した40年利付国債入札の結果によると、最高落札利回りが1.025%と、ブルームバーグがまとめた予想中央値の1.03%を下回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.24倍と、前回の3.30倍をやや下回った。

  メリル日本証の大崎氏は、「調整がだいぶ進んでいた中で、最高落札利回りが予想よりも低い結果となり、無難な印象」としている。
  
過去の40年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.110%横ばい
5年債-0.065%-0.5bp
10年債 0.125%横ばい
20年債 0.650%-0.5bp
30年債 0.910%+0.5bp
40年債 1.065%横ばい
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