伊方3号機の再稼働認める、広島高裁ー四国電の異議受けて

更新日時
  • 安全性は確保されているとの主張が認められたー四国電社長
  • 伊方原発3号機は10月27日に再稼働する見通し

Ikata nuclear power plant

Photographer: Kyodo News/Getty Images

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四国電力の伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)の運転を差し止めた広島高裁の仮処分決定を不服とした四国電の申し立てによる異議審で、同高裁は25日、不服申し立てを認める決定を出した。四国電の主張を受け入れ、同原発の再稼働を認めた。

  四国電の佐伯勇人社長は高裁の決定を受けて「伊方発電所3号機の安全性は確保されているとの当社のこれまでの主張が裁判所に認められたものであり、妥当な決定をいただいたものと考えている」とのコメントを発表した。安全を最優先に、伊方原発3号機の運転再開に向けた準備を進めるとした。 

  四国電の発表によると、機器の点検が順調に進めば、10月27日に伊方原発3号機の原子炉を再稼働し同30日に送電開始する予定。11月28日から通常運転を始める。

  一方、運転差し止めを求めた住民側の弁護団団長を務める河合弘之弁護士は「極めて感情的な恥ずべき決定だ。伊方原発を止めるまで戦う」と述べた。決定後に同高裁前で記者団に語った様子がツイッターで中継された。

  伊方3号機は東日本大震災後に見直された新規制基準に基づき、2016年8月に再稼働し、17年10月から定期検査に入ったが、同年12月に広島高裁が、熊本県の阿蘇山の大噴火による火砕流到達リスクを指摘し、今月30日まで運転の差し止めを命じていた。 

  四国電の株価は再稼働を認める高裁の決定を受けて一時、前営業日比27円(1.7%)高の1588円まで上昇した。終値は同8円(0.5%)高の1569円だった。

(第3段落に四国電の再稼働に向けた発表内容を追加します.)
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