【個別銘柄】化粧品買われる、EPA薬期待で日水高い、安川電は下落

更新日時
  • ゴールドマンが化粧品2社の強気再強調、10月の訪日回復見込む
  • 日水は高純度EPA供給の拡大期待、安川電に中国需要の停滞懸念

25日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  化粧品株:コーセー(4922)が前営業日比8.5%高の2万920円、資生堂(4911)が4.1%高の8336円など。ゴールドマン・サックス証券は、資生堂とコーセーの投資判断「買い」とコンビクションリスト採用を再強調した。10月は中国の国慶節に当たる大型連休を迎え、観光ハイシーズンとなり、市場の懸念に反しインバウンドはプラスになる可能性が高く、同月中旬に発表される9月の訪日外国人旅行者数データで悪材料はいったん出尽くすとの見方を示した。また、決算発表でファンダメンタルズの強さが再認識されると、2社の株価も本格的に回復すると同証では予想した。

  日本水産(1332):2.9%高の673円。米バイオ医薬品メーカーのアマリンは24日、高純度EPA製剤「バシーパ」の適用拡大に向けた臨床試験の結果を公表、心筋梗塞や脳卒中などの心疾患患者で約25%の相対的リスク減少を確認した。SMBC日興証券は、これによりEPA製剤であるバシーパとスタチン製剤との併用療法が標準療法とみなされ、投与対象患者が拡大する可能性が高まると指摘。日水は高純度EPA原体の大量生産体制を有し、アマリン社への供給先の1社となる可能性が高いとの見方を示した。日水が原体を供給し、高純度EPA製剤「エパデール」を製造する持田製薬(4534)も7.3%高の9500円と連れ高。

  ソニー(6758):3.3%高の6658円。ソニー製品のマーケティング・販売を行うソニーマーケティングと日立製作所(6501)グループの家電・空調事業を担う日立コンシューマ・マーケティングは国内家電市場での付加価値向上、競争力強化を目指し、販売やカスタマーサービス領域で連携を強化する。10月中旬から日立の地域家電店「日立チェーンストール」でソニー製テレビ「ブラビア」の販売を開始、今後取り扱い製品の拡充を検討する。

  公益株:名古屋鉄道(9048)が2%高の2824、大阪ガス(9532)が3.5%高の2249.5円など。きょうは9月末の権利付き最終売買日で、配当や株主優待狙いの買いが入った。名鉄は上期末に中間配当を行っていないが、9月末時点で600株以上保有の株主には株主優待乗車証を進呈、大ガスは上期末に1株25円の中間配当を行う。このほか日本航空(9201)も2.3%高の4118円。

  日本オラクル(4716):6.2%高の9430円。6-8月期売上高は前年同期比11%増の456億円、営業利益は10%増の136億円だった。SMBC日興証券は、ライセンス販売、クラウド収入とも増加し、増収増益率が高まり好印象、同証予想の売上高430億円、営業利益128億円を上回り良好と評価した。日本企業のIT投資の増加に支えられ、2019年5月期は良好な業績を維持すると予想した。

  安川電機(6506):6.3%安の3505円。モルガン・スタンレーMUFG証券はリポートで、19-23日開催の中国国際工業博覧会を訪問、安川電の中国総代表とのミーティングで中国需要の弱含みを再確認したと指摘した。会社側は、中国市場での直近の需要は停滞し、特に6月以降は顧客の設備投資がなかなか決まらず、不要不急の設備投資は先送り傾向にあると説明。米中貿易摩擦の具体的な影響が顧客に出ている感触はまだないが、センチメントには影響を与え、様子見モードが顧客に広がってきているという。ロボット事業については特に3C関連が悪いとした。

  ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):8.1%高の240円。講談社の金融・経済サイト「マネー現代」は24日、ガンホーの株価は新ゲーム「妖怪ウォッチ ワールド」をきっかけに急速に出直っており、位置ゲーム「ポケモンGO」の再来の可能性を伝えた。ガンホーは18日、レベルファイブ(福岡市)と共同開発したスマートフォン向け妖怪探索位置ゲーム「妖怪ウォッチ ワールド」が14日時点で国内累計200万ダウンロードを突破したと発表していた。

  キョーリン製薬ホールディングス(4569):6.9%高の2502円。厚生労働省から過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠50mg」の製造販売承認を取得した。同薬は米メルクが創製、国内では杏林製薬とキッセイ薬品工業(4547)が共同で開発していた。1日1回投与の新規経口治療薬で、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿や切迫性尿失禁の症状を改善する。同薬は杏林製薬とキッセイが共同販売する。キッセイは5.9%高の3525円。

  ミスミグループ本社(9962):4.4%安の2929円。8月の売上高は前年同月比7.2%増の267億円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、為替・稼働日調整後では5%増と6 月の13%増、7 月7%増から月を追うごとに減速、グローバルで全般的に設備投資マインドが減退しているようだと指摘した。国内はスマートフォンと自動車関連が弱く、急激な減速、不振の背景には中国の設備投資減速の影響があるとみている。

  パーソルホールディングス(2181):6%高の2705円。SMBC日興証券は投資判断「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価を3400円から3500円に上げた。改正労働者派遣法施行から3年が経過する10月以降、大手集約化がこれまで以上に進む可能性が高いと予想。さらに、生産性を上げ利益率改善を図り、業績を拡大させていくような施策を講じているが、株式市場はその効果をまだ十分に織り込んでいないと分析した。19年3月期の営業利益予想を430億円から435億円(会社計画は前期比18%増の425億円)、来期は510億円から513億円増額した。

  イオンファンタジー(4343):12%高の4350円。3ー8月期営業利益は前年同期比1割増の28億円強だったもよう、と日本経済新聞が22日に報道。国内事業はゲームセンターなどで主力のクレーンゲームが好調、中国や東南アジアで展開する海外事業は利益率が改善し、同期間では2年連続の最高益になったという。

  カイノス(4556):6%高の1103円。19年3月期の営業利益計画を4億円から5億円に上方修正する、と25日午後に発表。販売品目構成の変化が寄与し、前期比では12%減益が一転、9.6%増益になる見込み。同社は臨床検査薬メーカー。

  エンバイオ・ホールディングス(6092):23%高の1250円。環境調査会社の同社とSOMPOホールディングス(8630)は、中国の環境コンサルティングで協業すると日本経済新聞が24日に報道。今秋から中国に進出している日系企業向けに環境規制対応を調査、法令違反リスクなどについて報告書作成のサービスを始めるという。

  タカギセイコー(4242):12%安の1722円。19年3月期の営業利益計画を24億7000万円から前期比31%減の17億5000万円に下方修正した。車両分野向け大型カスタム成形部品の受注数量減少、針なし注射器部品の米国審査機関での認可取得に時間を要し、本格量産が遅れている影響があった上期動向、想定為替レートの見直しを踏まえた。

  ソースネクスト(4344):4.5%高の1040円。同社のIoT通訳機で、世界63言語に対応する「POCKETALK(ポケトーク)」が日本交通(東京・千代田区)の運行するハイヤーで外国人利用客の接客ツールとして採用された。また、10月25-11月3日の日程で開かれる「第31回 東京国際映画祭」のオフィシャル通訳機にも決まった。同映画祭は毎年約20万人を動員。

 アイリックコーポレーション(7325):25日に東証マザーズに新規上場した。公開価格1770円に対し初値は26%高の2226円。個人や法人向けの保険販売や保険代理店などに対しソリューションを提供、来店型保険ショップの「保険クリニック」を運営する。19年6月期売上高計画は前期比16%増の35億8400万円、営業利益は67%増の4億4400万円。野村証券は、中期的には他業種企業によるFC加盟の増加や地銀・保険会社などへのシステム導入が進むことで業績は順調に拡大すると予想した。終値は2011円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE