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9月24日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、米国債利回りに連れ高-新興国通貨は下落

  24日のニューヨーク外国為替市場では、米国債利回りの上昇を手掛かりにドルが安全通貨に対して値上がり。一方で貿易面での緊張の高まりが株式市場の重しとなる中、資源国通貨は下落した。

  ブルームバーグのドル指数は上昇。ドルは主要10通貨に対して高安まちまちだった。

  資源国通貨は値下がり。予定されていた米中間の通商協議が取りやめとなったことを受けて貿易を巡る緊張が高まった。格付け会社ムーディーズは、米国が中国からの輸入品2000億ドル(約22兆5200億円)相当に対して24日発動した関税について、米中両国のさまざまなセクターに信用面でネガティブな影響が及ぶと指摘した。

  米国債利回りは全ての年限で上昇。今週予定されている国債入札や25-26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想される利上げを控えたポジション調整が背景にある。ローゼンスタイン米司法副長官が口頭で辞意を表明したとの報道を受けて利回りは上げを縮める場面もあったが、その後は上げを再開した。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、ユーロは前週末比ほぼ変わらずの1ユーロ=1.1748ドル。ドルは円に対して0.2%上昇し1ドル=112円80銭。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。

  ユーロはドルに対し一時、約3カ月ぶり高値に上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、ユーロ圏の基調的なインフレ率に「比較的力強い」上昇が見込まれると述べたことが手掛かり。ただその後は、クロス取引に絡む売りや広範なドル買いを背景に上げを失った。

欧州時間の取引

  欧州時間にはポンドが上昇。ショートポジションでの利益確定の動きが背景にある。また米中間の通商協議が取りやめとなったことを手掛かりにドルが上昇した。   
原題:Greenback Advances as Yields Continue Their Climb: Inside G-10(抜粋)
Pound Advances as Trade Woes Support the Dollar: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が下落、政治・貿易リスク嫌気-原油は高い

  24日の米株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が下落。貿易や政治に対する先行き不安感が広がった。米国債はドイツ国債の下落を背景に、幅広い年限で売りが出た。

  • 米国株はS&P500とダウ平均が下げ、貿易・政治先行き不安感広がる
  • 米国債は下落-10年債利回りは3.09%に上昇
  • NY原油先物は続伸、産油国が増産の気配示さず-ブレントは80ドル超え
  • NY金先物は反発、貿易懸念の再燃やユーロ圏インフレ上昇観測で

  S&P500種構成銘柄では工業株の下げが目立った。トランプ米大統領が追加関税を課すという脅しを続ける限り、米国との通商協議に応じないと中国が表明したことが響いた。さらに、ローゼンスタイン米司法副長官が辞意を表明したとの報道も重しになった。一方、大型テクノロジー株の上昇でナスダックの株価指数はかろうじて上昇。コムキャストは英スカイ買収で合意したものの、提示額の高さが疑問視されて下落した。

  S&P500種株価指数は前週末比0.4%安の2919.37。ダウ工業株30種平均は181.45ドル(0.7%)下げて26562.05ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇し7993.25。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.09%。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国が増産を急ぐ姿勢を見せなかったことが手掛かり。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は1.30ドル(1.8%)高の1バレル=72.08ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント11月限は2.40ドル高の81.20ドルで終了。日中取引では2014年11月以来の高値を付ける場面があった。

  ニューヨーク金先物相場は反発。世界貿易を巡る懸念が再燃したほか、ユーロ圏のインフレ上昇がユーロを押し上げ、ドルに下げ圧力となるとの観測が広がった。ドラギ欧州中央銀行(ECB)は基調的なインフレ率に比較的力強い上昇が見込まれると述べ、ECBが来年の利上げ実施に向かっていることを示唆した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%高の1オンス=1204.40ドルで終了した。

  政治的な緊迫や貿易摩擦の深刻化が世界の株式相場を試す展開となった。インベスコのチーフ世界市場ストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は「地政学的な混乱は確かにニュースになり、短期的には資本市場を揺さぶりかねない。ただ、私は引き続き、本当にファンダメンタルズに影響し得る地政学的混乱、つまりは貿易に意識を集中させるよう投資家に注意を呼び掛けている。それ以外はただのノイズに過ぎない」と指摘した。
原題:Stocks Fall on Politics and Trade Risks; Oil Gains: Markets Wrap(抜粋)
USTs Hold Losses After Bund Drop; Muted Response to Soft 2Y Sale
Brent Oil Highest Since 2014 as OPEC Stops Short of Output Hike
PRECIOUS: Gold Rises on Increased Trade Rancor, ECB Inflation

◎欧州債:中期債を中心に下落、ドラギECB総裁の発言に反応

  24日の欧州債市場は、中期債を中心にユーロ圏国債が総じて売られた。ドラギECB総裁が基調的なインフレ率に比較的力強い上昇が見込まれると述べ、イタリア債がベアフラット化した。

  • 準中核国債がドイツ債にアンダーパフォーム。ドラギ総裁の発言で利上げ開始の予想時期が早まり、イタリア債とドイツ債のスプレッドは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して242bp
    • 短期金融市場が織り込む初回の10bp預金金利引き上げは2019年9月に前倒し-これまでは同年10月だった
  • イタリア政府はこの後、27日の入札について発表する予定
  • ドイツ10年債利回りは4bp上昇の0.51%、フランス10年債利回りは5bp上げて0.83%、イタリア10年債利回りは11bp高い2.94%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Draghi Drives EGB Belly Weakness; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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