米利回り曲線フラット化の観測再燃か-FOMCの今週の追加利上げで

  • 政策担当者が「タカ派色」を示す可能性が高まったとシーポート
  • 米10年国債利回りは5月以来で初めて3%台で週の取引を終了

今週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが幅広く予想される状況で、米利回り曲線のフラット化観測が再燃する可能性がある。市場関係者の間では当局が引き締めペースの加速を示唆するとの見方もある。

  ここ数カ月の逆イールドに向かう動きは一服し、米長期債利回りは今年最も高い水準に接近している。ただ、シーポート・グローバル・ホールディングスのトム・ディガロマ氏によれば、堅調な経済状況を受けて、FOMCが来年の利上げ予測を上方修正し、「タカ派色」を示す可能性が高まっており、それは利回り曲線のフラット化を意味する。MUFGセキュリティーズアメリカのジョン・ハーマン氏も同じ展開を予想する。

  シーポートで国債取引戦略担当マネジングディレクターを務めるディガロマ氏は「経済データは極めて堅調で、消費者信頼感や住宅は特にそうだ。これらの要素が全て利回り曲線のフラット化を持続させる方向に働くだろう」と語った。

  ディガロマ氏によると、FOMC参加者による2019年金利予測の中央値は6月時点で3.125%と、0.25ポイントの利上げを3回見込む水準だったが、これが上方修正されることもあり得る。9月26日のFOMC政策決定後に行われるパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見後の利回り変動に投資家は注目する必要がありそうだ。

  逆イールドがリセッション(景気後退)のシグナルを発した過去の経験もあって、利回り曲線のフラット化は政策担当者や投資家の注目を集めてきたが、フラット化傾向を再燃させる要因が今週はFOMC以外にもある。

  米国は新たに中国製品2000億ドル(約22兆5000億円)相当を対象に追加関税の発動を予定しており、貿易摩擦が焦点となり、安全資産の買いを促すことも予想される。また、債券市場では年限が7年以下の国債計1230億ドル相当の入札が予定されており、中短期債利回りを押し上げることになりかねない。

  先週は米株式相場が最高値を更新する中で、米10年国債利回りは4週連続で上昇し、3.094%と5月以来で初めて3%台で週の取引を終えた。10年債利回りの2年債利回りに対する上乗せ利回り(スプレッド)は26ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大した。8月は2007年以来の水準まで縮小していた。

原題:Curve-Flattening Fans Set to Get Mojo Back With Fed’s Next Hike(抜粋)

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