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超長期債が下落、日銀オペ減額警戒で売り圧力-40年入札慎重との声も

更新日時
  • 新発20年債利回り0.655%と昨年3月以来の高水準
  • オペ不透明感で買い手が乏しくなっている-SMBC日興

債券相場は超長期債を中心に下落。新発20年、30年、40年債利回りは昨年来の水準に上昇した。日本銀行が前週末に超長期ゾーンの国債買い入れオペを減額したことを受けて再減額への警戒感が強い中、40年債入札を翌日に控えて売り圧力が掛かった。

  25日の現物債市場で20年物国債の165回債利回りは0.655%と、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値を1ベーシスポイント(bp)上回り、新発20年物として昨年3月以来の高水準を付けた。新発30年物債利回りは一時2.5bp高い0.91%と昨年7月、新発40年債利回りは一時3bp高い1.07%と昨年10月以来の水準までそれぞれ上昇。長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは0.5bp高い0.13%で取引された。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「先週末のオペ減額はマーケットの膠着(こうちゃく)感が強まっていたことが理由の一つにあると思われるが、なぜ残存期間25年超だったのかというと説明が付かない。かなりサプライズで不透明感があるため、買い手が乏しくなっている」と指摘。「明日の40年債入札はボラティリティーが上がっている中で、欧米金利が明確に低下していくという先行きも見えず、慎重にならざるを得ない」と言う。

超長期債の利回り推移

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前週末比で横ばいの150円05銭で取引を開始し、一時は149円99銭と、日中取引ベースで8月3日以来の水準まで下落した。結局は3銭安の150円02銭で引けた。

  24日の欧州債相場は下落。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が基調的なインフレ率に比較的力強い上昇が見込まれると述べたことを受けて、ドイツ10年債利回りは前週末比5bp高い0.51%で引けた。欧州債安を受けて米国債相場も下落し、米10年国債利回りは3bp高い3.09%程度に上昇した。

ドラギECB総裁の発言内容はこちらをご覧下さい。

日銀オペ

  日銀はこの日午前の金融調節で、残存期間5年超10年以下と物価連動債の国債買い入れオペを通知。買い入れ額は5-10年が4500億円、物価連動債が250億円と、それぞれ前回から据え置かれた。5-10年の応札倍率は1.96倍と、2016年12月以来の水準に低下した。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

  21日のオペでは、25年超の買い入れ額が500億円と前回から100億円減額された。前日には20年債入札が実施されていた。

  SMBC日興の竹山氏は、「25年超のオペ減額に関しては、40年債利回りが1%でアンカーされてしまっているから全体的に金利が上がりにくいというような判断があったことも考えられる」と指摘。「10年超25年についてもオペ減額の可能性が残る」とみる。

新発国債利回り(午後3時時点)

前週末比
2年債不成立
5年債不成立
10年債0.130%+0.5bp
20年債0.655%+1.0bp
30年債0.905%+2.0bp
40年債1.065%+2.5bp
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