元アライアンスCEOのクラウス氏、新設ファンドで業界の常識に挑む

  • 伊ゼネラリ保険がアパーチャーを支援、最大40億ドル拠出へ
  • 運用担当者の報酬、資産規模ではなく運用成績が主な判断材料に

米資産運用会社アライアンス・バーンスタイン・ホールディングで最高経営責任者(CEO)を務めた米ウォール街のベテラン、ピーター・クラウス氏は、投資信託会社アパーチャー・インベスターズをスタートさせる。投信業界の伝統的な手数料モデルにくさびを打ち込むのが狙いだ。

  20日の発表資料によると、イタリアの保険会社のゼネラリ保険がアパーチャーを支援しており、最大40億ドル(約4500億円)を拠出する予定。同社は運用担当者に対し、資産規模ではなくパフォーマンスに基づいて報酬を支払う。ファンドの運用成績がベンチマークを上回るまで、顧客が支払う手数料は上場投資信託(ETF)のような低い料金にとどまる。

アパーチャー・インベスターズの創設者、ピーター・クラウス氏、

出所:ブルームバーグ

  クラウス氏(66)は20日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「ポートフォリオマネジャーの誰もが運用成果を残さなければならないと言うだろうが、結局のところ、成果を挙げなくても基本的に挙げたのと同じくらいの報酬を受け取る。資金集めに意識が向いているからだ」と述べた上で、「われわれの収入モデルはこれを改め、成果を挙げた時にだけ報酬が支払われる」と説明した。

  モーニングスターで運用会社リサーチ担当グローバルディレクターを務めるジェフリー・プタック氏は、「既成概念の枠を超えようするのは称賛に値する」としながらも、「どれだけ資金を集められるかは、どの程度アウトパフォームできるかにかかっている。手数料体系自体が商品の売りになるとは私は思わない」と語った。

  「今後10-15年で、業界は顧客のインセンティブと実際に釣り合う収益構造に移行する」と予想するクラウス氏は、「ポートフォリオマネジャーはこの変化に苦労するだろう」と述べた。
         
原題:Ex-AllianceBernstein CEO Raises $4 Billion for New Fund Firm (2)(抜粋)

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