米、ロシア制裁を拡大-起訴された25人と企業全てを対象に追加

  • リストに掲載された個人・企業と取引すれば処罰を受ける可能性
  • ロシア製ミサイルなどの購入に関与した疑いで中国人1人も対象に

米政府は20日、2016年の米大統領選への介入に関連するロシアへの制裁を拡大し、モラー特別検察官が訴追し、今年の2月と7月に起訴された25人のロシア人と企業全てを対象リストに追加した。

  この日発表された33件の新たな制裁対象には、ロシアのプーチン大統領の「シェフ」の異名を持ち、起訴された被告の1人であるエフゲニー・プリゴジン氏が所有するワグナー・グループも含まれる。

  さらにロシア製戦闘機と地対空ミサイル「S400」の購入に関与し、米国の制裁に違反した疑いで中国人1人も対象リストに加えた。リストに掲載された個人・企業と取引すれば、米当局から処罰を受ける可能性がある。

  トランプ政権はロシアの国防・インテリジェンス分野を標的とする「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」の新たな適用に動き、米国務省が今回の措置を発表した。ロシアによるウクライナ南部クリミアの編入やサイバー攻撃、米大統領選への介入疑惑を受けて、CAATSAは昨年米議会を通過し、成立した。

  トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領との関係改善のため、CAATSAに基づき同国に制裁を科す動きを阻んでいると議会指導部から批判を浴びてきた。政権幹部らは、ロシアによる介入を厳しく非難しているものの、トランプ大統領自身は特別検察官によるロシア疑惑の捜査を反トランプの「魔女狩り」と一蹴する発言を繰り返している。

原題:U.S. Adds Russians Indicted by Mueller to a Sanctions List (1)(抜粋)

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