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トランプ関税の免除、カナダとのNAFTA交渉で「ムチ」の役割か

  • 米はNAFTA合意しても関税免除を保留しようとしている
  • カナダはNAFTA合意でも免除という「アメ」を得られない可能性

米国とカナダの北米自由貿易協定(NAFTA)交渉が大詰めに近づく中、最後に残る対立点の1つが米自動車輸入関税が導入された場合、カナダは免除されるかどうかという問題だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  事情に詳しい当局者3人によると、カナダの交渉担当者らは米通商拡大法232条に基づく調査から同国が除外されるか、あるいは何らかの優遇措置を受けるという言質を得ようとしている。当局者の1人は232条が最大の問題に浮上しつつあると語り、別の1人は幾つかある重要問題の1つだと述べた。これら関係者は交渉が非公開だとして、匿名で語った。

  以前はめったに活用されなかった232条は、国家安全保障上の脅威と判断された場合に発動される。この適用除外はかつてカナダに合意を促す「アメ」の働きをした。しかし、現在はたとえNAFTA改定で合意に至ったとしても米国はカナダに自動車関税を課す権限を残そうとする可能性があり、むしろ「ムチ」のような役割を果たしている。

  米トランプ政権は「国家安全保障上の脅威」の解釈を拡大することで、232条の適用範囲を広げてきた。既に、鉄鋼・アルミニウムの最大の輸入元であるカナダに対し鉄鋼・アルミ輸入関税を適用。カナダは同規模の報復関税を導入した。米国は現在、自動車輸入関税を検討している。

原題:Trump Tariffs Are Becoming More Stick Than Carrot in Nafta Talks(抜粋)

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