トルコ財務相が銀行支援表明も具体策欠く-リラと株価は下落

  • 「健全性評価」の実施で金融システムや銀行資産を監視へ
  • 市場はより具体的な提案を期待していたとアナリストらは指摘

トルコは銀行の健全性を監視する計画を発表したが、不良債権を巡る懸念を緩和させる措置を打ち出すには至らなかった。

  アルバイラク財務相は20日、イスタンブールでの記者会見で、今後の政策は「必要なら債権の再編を実施する余地をつくりながら、銀行セクターを強化し実体経済が手頃なレートで与信を利用できるよう後押しする」と説明した。

  2019-21年の経済計画と銀行の「健全性評価」実施を発表した同相は、状況をまだ精査している段階で、政策は「世界の実例やトルコの経験」に留意したものになるだろうと語った。さらに、「銀行によるビジネスへの融資提供継続を確実にすることが優先事項の1つだ」と語ったが、詳細には踏み込まなかった。

  アルバイラク財務相は20日夜に放送されたCNNトルコとのインタビューで、政府が24日に銀行の財務健全性評価を開始すると述べた。

  同相の発言は、リラ安で信用収縮が起こり、金利上昇や借り手の苦境につながるとの投資家の懸念を和らげることはできなかった。アルバイラク氏による成長率見通し修正の発表を受けてリラはいったん約2%上昇した後に上げ幅を縮め、現地時間午後6時10分(日本時間21日午前0時10分)現在0.3%高。銀行株指数は2.8%安となり、トルコ株の指標であるイスタンブール100種指数を押し下げた。同指数は0.5%安だった。

  クレディ・アグリコルのストラテジスト、ギヨーム・トレスカ氏(パリ在勤)は「記者会見は見通し、発表内容の両方で失望を招いた。企業および銀行セクターにおける外貨調達について具体策がほとんどない。さらに、『バッドバンク』やそうした銀行が不良債権にどう対処するかについても発表がなく、より独立的な中銀に関する言及もなかった」と語った。

原題:Turkey’s Albayrak Vows to Back Banks, Though Details Scant (1)(抜粋)

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