【個別銘柄】関西電高い、ゲーム不具合グリー下落、金融上昇 (訂正)

更新日時
  • ゴールドマンは関西電を「買い」で調査再開、増配傾向を予想
  • グリー「アナザーエデン 時空を超える猫」不具合で信頼性懸念

20日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  関西電力(9503):前日比4.3%高の1703円。ゴールドマン・サックス証券では投資判断「買い」、目標株価2000円で調査を再開。2度目の値上げを実施した2016年3月期以降に経常黒字を確保、原子力発電所の再開を背景に値下げをしており価格競争力も大幅に改善しているなどと評価。配当金は21年3月期下期には30円、25年3月期は70円に達すると予想した。

  グリー(3632):5.2%安の525円。子会社のライトフライヤースタジオがゲームアプリ「アナザーエデン 時空を超える猫」で発生した「ガチャ」の不具合で、2つのプログラムが組み込まれている新たな問題が見つかった、と発表。松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは、「ガチャ」の当たる確率で2つのパターンがあったと公表し、結果的に確率を操作していたと利用者に見なされても仕方がない行為と指摘。アナザーエデンは課金で柱の一つになっており、投資家の期待が大きかったと話した。

  金融株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が1.6%高の714.1円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が1.4%高の4603円など。銀行は東証1部33業種の上昇率2位となり、保険も上位に入った。8月の米国住宅着工件数が市場予想を上回る伸び率と良好な米経済統計が発表された19日、米10年債利回りは一時3.09%と5月以来の高水準を付けた。2日連続で3%を超え推移し、運用環境の好転を見込む買いが継続した。資産運用会社ルーミス・セイレスのダン・ファス副会長は、年内に恐らく3.45-3.5%に上昇するとみている。

  半導体製造装置株:東京エレクトロン(8035)が2.8%安の1万5910円、SCREENホールディングス(7735)が3.6%安の7050円など。野村証券は19日の半導体製造装置市場のリポートで、韓国サムスンが2018年春先に一部延期を決めた平澤工場上層部のDRAM投資について、今回延期分の設備導入を再度見送り、投資再開時期を20年に先送りする公算が大きくなったと指摘。前工程の装置メーカーで、同社と取引の深い東エレクなどが大きな影響を受けるとの見方を示した。SMBC日興証券は19年の世界の半導体ウエハー製造装置(WFE)の成長率前提を1%増から11%減に下方修正したことに伴い、東エレクやスクリンHの目標株価を下げた。

  仮想通貨関連銘柄: GMOインターネット(9449)が4.1%安の1809円、マネックスグループ(8698)が2%安の530円など。仮想通貨取引所「Zaif(ザイフ)」を運営するテックビューロ(大阪市)は20日、同社が管理する約67億円相当の仮想通貨が外部からの不正アクセスで消失したと発表。常時ネットワークにつながった入出金対応用の「ホットウォレット」を管理するサーバーに対し不正なアクセスがあり、仮想通貨「ビットコイン」、「モナコイン」、「ビットコインキャッシュ」が不正に送金された。子会社を通じ、テックビューロに金融支援を行うフィスコ(3807)は10%高の264円と急騰。

  日本曹達(4041):3.9%高の712円。大和証券は投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」、目標株価を640円から800円に上げた。農薬はブラジル市場回復や新剤発売などで中期的な収益拡大局面に入るほか、化学品は半導体材料や医薬品添加剤などの拡販で成長すると予想。19年3月期の営業利益予想を59億円から65億円に増額(会社計画は前期比22%減の50億円)、来期は78億円と2割増益を見込む。

  西松屋チェーン(7545):4%安の1144円。3-8月期(上期)の営業利益速報値は前年同期比8.6%減の31億2600万円と従来計画から24%下振れた。ベビーやマタニティ用品、子ども衣料品が伸び悩み、売上高が想定を下回る。SMBC日興証券は、第1四半期営業利益が会社計画を超過ペースだったにもかかわらず、上期下方修正を発表したと指摘。通期計画は据え置き、自動的に下期計画は増額されたが、仕入量増加などの下期施策はややリスクが高いとみる。

  スパークス・グループ(8739):8.1%高の279円。国内の太陽光、風力、バイオマス、地熱、水力など再生可能エネルギー発電所を投資先とするファンド「未来再エネファンド」を設立した。募集金額は300億円規模、このうちトヨタ自動車(7203)が100億円を出資する。運用開始は11月、11月1日-19年3月29日まで追加募集する。将来的には、トヨタの生産工場や電気自動車、販売店などへの電力供給も視野に入れている。

  ドリコム(3793):100円(17%)高の706円とストップ高。次世代行動ターゲティング広告領域で締結していた楽天(4755)との資本業務提携を解消、新たにバンダイナムコホールディングス(7832)と提携すると発表。楽天が保有するドリコム全株をバンナムHが取得、第2株主となる。バンナムHとドリコムはネットワークを活用した新たなプラットフォームやサービス、新エンターテインメントを創造する。

  ビリングシステム(3623):5.9%高の6780円。マッコーリーキャピタル証券では投資判断「アウトパフォーム」、適正株価8260円でカバーを開始した。スマートフォン決済サービス「PayB」と自販機向け決済端末の販売が成長を加速させると評価した。

  アスクル(2678):1.5%安の3290円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を3200円から3000円に下げた。第1四半期(6-8月)は配送運賃が同証予想を大きく上回り、営業赤字になったことはネガティブで、今期が会社計画の営業利益(前期比43%増の60億円)を下回るとの弱気な見方を維持する。物流面で通販事業を取り巻く外部環境は厳しく、中期的な利益成長に対するリスク要因ともみる。投資判断は「中立」を維持。

  Hamee(3134):6.9%高の1700円。東海東京調査センターは「アウトパフォーム」を継続した。第1四半期でのコマース事業の弱含みは新型iPhone(アイフォーン)発売を見越した買い控えである可能性が高いと判断、この反動を考慮すれば依然として計画の大幅超過が期待できるとみる。19年4月期営業利益予想は会社計画14億300万円を上回る前期比22%増の16億8300万円と試算。

  アカツキ(3932):13%高の3955円。同社とスクウェア・エニックスは20日、23年ぶりとなる「ロマンシング サガ」の完全新作ゲームアプリ「ロマンシング サガ リ・ユニバース」を共同開発したと発表した。舞台は「ロマンシング サガ3」から300年後の世界。

  アズーム(3496):20日に東証マザーズへ新規株式公開した。初値は公開価格3000円に対し2.1倍の6400円。遊休不動産を活用する不動産企業としてインターネットを通じ月極駐車場紹介サービス、月極駐車場サブリースサービス(賃料保証)を展開する。18年9月期売上高計画は前期比49%増の18億1900万円、営業利益は6.5倍の2億200万円。1株利益は112.08円を見込む。終値は7380円。

(見出しの関西電は格上げから調査再開に訂正.)
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